前回5回無安打無失点のスチュワートJr.が先発
後半戦開幕から引き分けを挟んで3連勝と好スタートを切ったソフトバンクだが、ロッテとの今カードで連敗。なかなか波に乗れない状況が続いている。
何としてでも3タテは阻止したいソフトバンクの先発は、スチュワート・ジュニア。198センチの長身から投げ下ろす速球が魅力の若手右腕だ。来日3年目を迎えた今季は、主に中継ぎとして5試合に登板して防御率5.23。奪三振率13.94と高い奪三振能力を有する一方、与四球率7.84と制球力には課題を残す。
前回登板15日の日本ハム戦で初めて一軍の先発マウンドに上がり、5回80球無安打投球を披露。打者16人に対して許したランナーは死球1個のみ、9三振を奪う完ぺきな投球だった。
エキシビジョンマッチでは、2試合に先発して8回9失点とピリッとせず、後半戦は2軍再調整となる予定だった。しかし、15日に先発予定だった和田毅が左肩コンディション不良で14日に登録抹消。急きょ巡ってきたチャンスを見事に生かした。
ハマれば素晴らしいピッチングを披露できることは示した。今回もその投球を再現し、チームを勝利に導くことができるか注目だ。
加入後初先発初勝利目指すロメロ
一方、ロッテの先発は新外国人のロメロ。150キロ超の快速球が光る助っ人サウスポーは、2019年から2年間中日でプレー。1年目は21試合に先発して8勝10敗、防御率4.26の成績を残すも、2年目は左肩の故障に苦しみ、昨季限りで中日を退団していた。
今季はメキシカンリーグでプレーし、6月にロッテが獲得を発表したが、新型コロナウィルスの影響で来日が遅れ、前半戦での登板はなかった。今月12日のイースタン・リーグ日本ハム戦で加入後初登板。4回73球3安打1失点、150キロ超の直球を投げ、8三振を奪っている。
現在チームは首位オリックスと4ゲーム差の3位。首位追撃へ実績ある助っ人左腕にかかる期待は大きい。持ち味の全力投球で、加入後初先発を白星で飾りたいところだ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
巨人・髙橋優貴-DeNA・今永昇太(東京ドーム)
中日・小笠原慎之介-阪神・秋山拓巳(バンテリンドーム)
広島・野村祐輔-ヤクルト・原樹理(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
日本ハム・上沢直之-楽天・涌井秀章(札幌ドーム)
オリックス・山﨑福也-西武・與座海人(京セラドーム大阪)
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