ローテ入りへ背水の先発マウンド
後半戦ここまで4勝1敗と幸先の良いスタートを切った阪神は、今日のDeNA戦(東京ドーム)でカード3連勝を狙う。
その先発マウンドに上がるのは藤浪晋太郎。今季は自身初の開幕投手を務めたが、4月23日のDeNA戦で、4.0回を2安打4失点7四死球と炎上し、翌24日に登録抹消された。その後6月4日に一軍へ復帰したが、中継ぎとして登板していたため、1軍公式戦での先発は118日ぶりとなる。
今季前半戦、先発としては5試合に登板して2勝1敗、防御率2.60と悪くない数字が並ぶ。課題はやはり制球力で、今季の与四球率は7.09、先発だけに限定しても6.83となっており、この数字が改善されないことには首脳陣の信頼も得られないだろう。
中断期間中は、エキシビジョンマッチに3試合先発して、4四球と制球力に改善の兆しがみられる。最後の登板となった10日の楽天戦では、5回85球4安打2失点、6三振1四球の投球内容で後半戦の先発の座を勝ち取った。
ただ、前半戦6勝を挙げたガンケルが、2軍調整を経てまもなく1軍復帰となる予定。今日の登板で結果を残せなければ、中継ぎ再転向か2軍落ちの可能性もある。先発ローテ入りをかけた背水のマウンドでどのような投球を見せるか注目だ。
2戦2勝と好相性の阪神戦に先発
一方、DeNAの先発は坂本裕哉。前半戦は10試合に先発して3勝2敗、防御率4.20と上々とは言えない成績ながらも、チームの大型連敗をストップするなど随所で光る投球を見せた。
エキシビジョンマッチでは、7月27日のソフトバンク戦に登板し、5回7安打4失点。2回までに4点を失ったが、3回以降は3イニングを1安打無失点に抑えた。その後は、イースタンリーグで2試合に先発して8.2回を1失点と調整は順調だ。
阪神戦は今季2試合に先発して2勝2QS、防御率1.38。前半戦最後の登板となった7月13日には、7回96球5安打1失点に抑える好投を見せた。打者別では、佐藤輝明に2安打、大山悠輔に本塁打を許しているが、近本光司を5打数ノーヒットなどその他の主力は軒並み抑えている。
チームは後半戦開幕から3連敗スタートとなってしまった。前半戦同様、チームの苦境を救う投球を見せ、先発ローテ定着をアピールしたい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
中日・大野雄大-広島・大瀬良大地(バンテリンドーム)
【パ・リーグ】
ロッテ・鈴木昭汰-西武・本田圭佑(ZOZOマリン)
オリックス・山﨑颯一郎-日本ハム・伊藤大海(ほっと神戸)
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