菅野の代役として今季初先発
昨夜は岡本和真と丸佳浩の中軸の一発で接戦を制した巨人。カード勝ち越しへ今季初先発となる直江大輔をマウンドへ送る。
直江は昨年10月に腰のヘルニア手術を受け、今季は育成選手として開幕を迎えたが、6月28日に支配下選手に復帰。今季一軍初登板となった1日の広島戦では、6点リードの7回にマウンドに上がり、3回無安打無失点に抑え、プロ初セーブをマークした。
この好投を受け、再調整のため登録を抹消された菅野智之の代役に抜擢された。一軍での先発は昨季9月20日の広島戦以来となる。
ファームでは6試合(先発は2試合)に登板して2勝1敗、防御率7.40。直近に先発した6月24日のヤクルト戦で9回3安打6奪三振、122球の熱投で完封勝利を挙げている。
先週の登板では、平均145.4キロを記録するストレートとスライダーが投球の7割以上を占め、加えてカーブとフォークを投じていた。特にスライダーのキレが良く、本塁打を放っていた4番の鈴木誠也を三球三振に仕留めるなど、決め球として威力を発揮していた。
チームは週末に首位阪神との直接対決を控えている。新戦力の好投でチームに勢いをつけ、敵地・甲子園に乗り込みたいところだ。
柳裕也が中5日で先発
一方、中日の先発は柳裕也。ここまで14試合に先発して6勝4敗、リーグ4位の防御率2.72をマークしている。一時は防御率1点台を続けていたが、6月に2勝2敗、防御率3.90と少し調子を落とし気味だ。
前回登板した2日のヤクルト戦でも4回で8安打を浴び5失点。得意とする本拠地バンテリンドームでまさかのKOとなってしまった。
巨人戦は4月30日に1度対戦し、7回4安打2失点で白星を挙げている。4番岡本和真から3三振を奪うなど9奪三振の好投で、菅野とのエース対決に投げ勝った。
今季は開幕からローテーションを守り続け、先発の柱としてフル回転してきただけに、疲労もたまっているだろう。前半戦も残りわずか、今季は五輪による中断期間もあるため、ここが踏ん張りどころだ。エースとして意地の投球を期待したい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
ヤクルト・スアレス-阪神・ガンケル(神宮)
広島・高橋昂也-DeNA・上茶谷大河(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
オリックス・山﨑颯一郎-楽天・岸孝之(京セラドーム大阪)
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