相性いい本拠地でチームトップの6勝目狙う
6月頭のロッテ戦以来、7カード勝ち越しがない中日。前日のヤクルトとの3連戦初戦も、今季開幕から好調だった柳裕也が4回5失点でKOされ、黒星スタートとなった。
カード勝ち越しへ負けられない今日の先発は小笠原慎之介。ここまで13試合に先発して5勝3敗、リーグ6位の防御率2.92に8度のQS(6回以上自責点3以下)と、安定感のある投球を続けている。
今季成長著しい左腕だが、前回登板した26日の広島戦では、4回9安打6失点で敗戦投手に。2回に3点を失うと、続く3回にも3番小園海斗から5連打で追加点を奪われ、序盤に大量失点。5月1日から続いていた連勝も4でストップした。
ヤクルト戦では今季2勝1敗と勝ち越してはいるものの、防御率は4.50。今季打たれた本塁打6本のうち5本がヤクルト戦だ。6月19日の対戦時も5回で101球を要し、8安打3失点とピリッとしない内容だったが、味方の援護もあり5勝目を手にした。
ただし、内容が悪かったのはいずれも敵地・神宮球場でのもの。バンテリンドームで行われた4月11日の試合では7回84球4安打1失点に抑えている。今季4試合登板して防御率1.03と相性の良い本拠地で、ヤクルト打線の勢いを止めるピッチングを期待したい。
5月15日の再現なるか
ヤクルトの先発は小川泰弘。今季は13試合に先発して6勝3敗と白星先行も、防御率4.26、QS率は53.8%と意外にもそこまで安定はしていない。4月25日の中日戦から5連勝していたが、ここ2試合は連続KOと調子を落とし気味。特に、前回登板の26日巨人戦では2.1回7安打6失点と、好調巨人打線相手になす術なく降板となった。
中日戦は今季4試合に先発して2勝1敗、防御率2.84。与えた四球はわずか2個で、与四球率0.71と抜群の制球力を発揮している。特に、敵地バンテリンドームとは好相性で、2試合に先発して防御率は0.63。5月15日には9回99球3安打で今季チーム初完投となる、無四球完封勝利を飾っている。
実は、その前の5月2日の登板では2.0回を投げて6失点でKOされていた。今回もKO直後のナゴヤ登板で好投となるか注目だ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
DeNA・阪口皓亮-巨人・C.C.メルセデス(神宮)
広島・大道温貴-阪神・伊藤将司(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
西武・今井達也-オリックス・山﨑福也(メットライフドーム)
ロッテ・岩下大輝-楽天・涌井秀章(ZOZOマリン)
日本ハム・上沢直之-ソフトバンク・マルティネス(那覇)
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