初戦は中9日のエースに託す
リーグ戦再開最初のカードで、いきなり首位・阪神と2位・巨人の直接対決が甲子園で行われる。7ゲーム差がついているとはいえ、両軍にとって前半戦のヤマ場とも言える3連戦だ。
阪神はその大事な初戦を中9日の西勇輝に託す。今季は11試合に先発して3勝3敗、防御率3.18。4月20日の巨人戦で勝利して以来、7試合勝ち星に恵まれていない。だが、ここ3試合は2度HQS(7回以上自責点2以下)を記録するなど、全て2失点以内に抑えており、調子は上向きだ。
巨人戦は昨季3勝1敗、防御率1.77と好相性。今季もすでに2勝をあげているが、防御率4.50、奪三振率3.00、与四球率2.25と投球内容はいま一つだ。ただ、今季複数安打を許している坂本勇人、梶谷隆幸、吉川尚輝の3人のうち、梶谷と吉川の2人が不在なのは、西にとっては朗報だろう。
エースでカード頭を取れれば、チームの勢いはさらに加速する。本拠地で3連勝を飾り、独走態勢をさらに盤石なものとしたい。
“虎キラー”メルセデスが先発
一方、巨人の先発はC.C.メルセデス。昨年10月に左肘のクリーニング手術を受けた影響で出遅れたが、ここまで2戦2勝、防御率0.71と抜群の投球を披露している。前回登板の11日ロッテ戦では7回113球を投げており、手術した左肘の状態も問題なさそうだ。
阪神戦は過去3年で10試合に登板して5勝2敗、防御率1.58と得意としている。昨季は4試合対戦して近本光司、大山悠輔、サンズと主力を軒並み1割台に抑え、本塁打も退団したボーアの1本しか許さなかった。
ただ、今季の阪神打線は昨季対戦のなかったマルテに、佐藤輝明、中野拓夢ら新戦力が台頭。昨季の相性通りにいくかどうかは予断を許さない。
虎キラーの本領発揮なるか。助っ人左腕で出鼻をくじき、一気にゲーム差を詰める展開に持ち込みたい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
ヤクルト・石川雅規-中日・柳裕也(神宮)
DeNA・濵口遥大-広島・玉村昇悟(東京ドーム)
楽天・涌井秀章-オリックス・山本由伸(楽天生命パーク)
西武・髙橋光成-ロッテ・岩下大輝(メットライフドーム)
ソフトバンク・石川柊太-日本ハム・上沢直之(PayPayドーム)
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