エースの投球続ける髙橋光成
西武は今日28日から本拠地・メットライフドームに阪神を迎えての3連戦。初戦の先発はエース髙橋光成が務める。
ここまで開幕から負けなしの5連勝で防御率は2.45をマーク。9試合に先発し8度のQS(6回以上自責点3以下)を記録し、そのうちHQS(7回以上自責点2以下)が6度と、これぞエースという投球を続けている。
奪三振率が6.64とやや少ないが、要所を締めるピッチングで得点を許さない。21日の日本ハム戦でも、終盤7回に連打を浴び無死一、二塁のピンチを迎えるも、後続を併殺打と見逃し三振に打ち取り、無失点で切り抜けた。
ただ、被本塁打が8本と、ロッテの二木康太に次いで多いのは不安要素。マルテ、大山悠輔、サンズ、佐藤輝明と強打者が並ぶ阪神打線だけに、不用意な投球は禁物だ。
チームは現在、攻守の要である源田壮亮の新型コロナウィルス感染が判明。万全の布陣で臨むことは困難な状況だ。エース右腕にはこの暗雲を振り払うような快投が期待される。
右の強打者に要注意
一方、阪神の先発は青柳晃洋。登板予定だった20日のヤクルト戦が天候不良で中止、続く広島戦延期の影響で、中13日空いての登板となる。
青柳も髙橋光成に負けず劣らず安定感のある投球を続けている。7試合に先発し、今季初登板となった3月27日のヤクルト戦以外でQSを達成。防御率はリーグ3位の2.00をマークしている。
左右打者別の成績では、左打者を.208に抑えている反面、右打者には.290。今季は例年とは打って変わって右打者を苦手としている。西武には中村剛也、山川穂高と一発のある右の強打者がいるだけに、持ち味である横の揺さぶりを駆使して、的を絞らせない投球を心がけたい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
日本ハム・伊藤大海-中日・大野雄大(札幌ドーム)
楽天・涌井秀章-DeNA・坂本裕哉(楽天生命パーク)
ロッテ・鈴木昭汰-広島・矢崎拓也(ZOZOマリン)
オリックス・山本由伸-ヤクルト・バンデンハーク(京セラドーム大阪)
ソフトバンク・石川柊太-巨人・畠世周(PayPayドーム)
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