昨季の沢村賞左腕が復帰登板
中日は今日21日からバンテリンドームナゴヤで巨人との3連戦に臨む。初戦の先発はエース大野雄大。上肢のコンディション不良のため、9日に出場選手登録を抹消。中16日あけての復帰登板となる。
今季は6試合に先発し、2勝2敗、防御率2.93と悪くない成績だが、昨季の沢村賞投手としては少し物足りない数字だ。それでも巨人相手には2試合に先発して、いずれも7回2失点の好投を見せている。昨季も4試合に登板し、防御率1.32、被打率.150、35奪三振と抜群の相性を誇っていた。
大野の投球の生命線はストレート。その投球割合は全投球の50%を超えている。ただ、被打率は.189と優秀だが、昨季と比較して奪空振り率が10.8%→7.6%と低下しているのは少し気がかりだ。この調整期間でそのストレートの威力が戻っているかどうかがカギとなる。
現在5位に低迷しているチームに勢いをつける投球で、復帰戦を白星で飾りたい。
4試合ぶりの勝利目指す畠世周
一方、巨人の先発は畠世周。今季6試合に先発して2勝2敗、防御率3.58。最近3試合は白星がなく、自身4試合ぶりの勝利を目指す。
2軍でリフレッシュして中10で臨んだ14日の登板では、阪神打線を相手に7回6安打2失点と好投。今季3度目のQS(6回以上自責点3以下)を達成したが、力投実らず黒星を喫した。それでも、初回からこの日最速の153kmを計測するなど、力強いストレートで3回まで猛虎打線を無失点に封じた。状態は上向きとみていいだろう。
中日戦は今季1試合に先発し、8.1回7安打1失点9奪三振の力投で白星を挙げている。敵地バンテリンドームは昨季2試合に先発し、計14回を投げ防御率1.93と相性のいい球場。持ち味の強気なピッチングで1か月ぶりの勝利を掴み取りたい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
ヤクルト・バンデンハーク-DeNA・ロメロ(神宮)
広島・森下暢仁-阪神・秋山拓巳(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
西武・髙橋光成-日本ハム・伊藤大海(メットライフドーム)
ロッテ・石川歩-楽天・涌井秀章(ZOZOマリン)
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