すでに3勝、安定感抜群の早川
杜の都で楽しみな投げ合いが実現する。2日の楽天-ロッテ戦(13時開始・楽天生命パーク)は楽天・早川隆久とロッテ・鈴木昭汰のドラフト1位同士が先発。東京六大学時代から早稲田大と法政大でしのぎを削った両左腕が、プロで初対決となる。
昨秋ドラフトで4球団競合した早川は、ここまで5試合に登板して3勝2敗、防御率2.56。日本ハムから2勝、西武から1勝を挙げており、ロッテとは初対戦だ。
奪三振率9.09はリーグ3位、与四球率1.14はリーグトップと優秀な数字を残している。6回3失点で85球を投げた前回西武戦から中6日のローテーションで、状態に不安はないだろう。
外れ1位の鈴木昭汰も早川以上の奪三振率
一方、早川の外れ1位でロッテに入団した鈴木昭汰も5試合に登板して1勝1敗、防御率2.45とルーキーとしては上々の成績を収めている。
キレのあるストレートが全体の56.7%を占めており、早川以上に球威で押していく力投型だ。投球フォームがかつてロッテで活躍した成瀬善久に似ていることから「2代目招き猫投法」と呼ばれるなど、ファンの人気も上昇している。
規定投球回数には達していないが、奪三振率は9.51と早川より上。与四球率は4.30とやや高いが、1年目ということを考えると荒れ球も魅力のひとつと言えるだろう。
6.1回2失点で112球を投げて初勝利をマークした前回25日のソフトバンク戦から中6日。ついに巡ってきたライバルとの投げ合いに気合も入るに違いない。
重なる歩み…2人とも甲子園に3度出場
早川は木更津総合高時代、2年春(2回戦)、3年春夏(ともに8強)、鈴木も常総学院高時代に2年春(8強)、3年春夏(春は1回戦、夏は8強)と両者とも甲子園に3度出場。大学では同じリーグで投げ合い、プロでも同じパ・リーグにドラフト1位入団と重なる部分が多い。
日本ハム・伊藤大海やオリックス・宮城大弥らとともに新人王を争うことになると見られる両雄。プロ初対決はどちらに軍配が上がるのか、ファンならずとも注目だ。
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