将来の先発に向けて奮闘中の18歳
2020ドラフト育成4位で埼玉西武ライオンズに入団した豆田泰志。強豪校を倒して甲子園に行きたいという強い想いから、4つ上の兄が通っていた浦和実業学園高等学校に進学し、2年生からエースナンバーを背負った。入団会見では「強打者であればあるほど楽しい」とプロ野球選手との対戦が楽しみだと話していた。
しかし、プロの世界に入り、さっそく洗礼を受けている。4月7日のイースタン・リーグ北海道日本ハムファイターズ戦では、甘く入ったボールを連打され9回に4失点。リードを守り切れず同点で試合終了となった。
「勝てた試合でした。甘く入っていたのはわかっていましたが、球速も出ず、焦ってしまいました。しっかり考える間を作れなかったことが反省点です」と振り返り、「そう簡単には打ち取れないですね。高校の時は三振がけっこう取れていましたが、ボール球は全然振ってくれないですし、捉えられることが多いです」と苦笑いで語った。
アピールポイントは直球で押していけるところ。回転数や球のキレにも自信があるが、フォームにバラつきが出てしまい、試合中にその違和感を覚えても、修正できずに終わってしまうことがある。
「左足が着地したときに、体やつま先が開いているような感覚があるので、その差をなくしたいです」とシャドーピッチングやネットスローを積極的に練習に取り入れている。
本職は先発の豆田だが、今任されているのは中継ぎ。肩が出来上がるまでの時間の使い方も課題で、試合前のブルペンで投げすぎてしまうことによる疲労から制球の乱れを生むなど、悪循環になることもある。
「試合展開に合わせてやっていくのがまだ難しいです。マウンドに立ってしまえば疲れを感じないのですが、試合後に溜まった疲れがどっとくるので、体の疲れとうまく向き合うこともやっていかなければなりません」
将来的には先発を希望しているが「今季はまずピッチングフォームを固めることと、状態が悪くても、コントロールか球威で試合を作っていけるようにしたいです」と力を込めた。
(写真は西武ライオンズ提供)
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