「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

西武・仲三河優太「1球で捉えられる練習を」2021若獅子インタビューVol.2

このエントリーをはてなブックマークに追加

西武ライオンズ提供

プロの一球の重みを実感

大阪桐蔭高等学校から2020ドラフト7位で入団した仲三河優太。バットコントロールもあり、180センチ94キロの大きな体からクリーンナップも期待される。

今年の目標は“たくさんの経験を積み、野球を深く知ること”だ。

アマチュアからプロになって、試合の雰囲気や試合展開の違いを体感し、「1球の重みが違いますね。その1球で人生が変わると言われるプロの世界に緊張感が増しました」と話す。

開幕からほとんどの試合に出場しているが「自分の力を出し切れていない」とうつむき、「投手の圧に負けて、前に打球が飛ばない」と、ここでもプロの球の重みを感じている。

「甘い球が1球あるかないかの世界。その1球をミスした時に追い込まれてしまうので、1球で捉えられる練習をしていきたい」と、プロの直球に負けないスイングかつコンパクトに振ることを意識し、打撃マシンに向かう。

打撃練習を行う仲三河


一方で、守備もまだプロの打球の速さに対応しきれていない。生きた球を捕るのが一番実戦に近いと考え、打撃練習の時には積極的に守備につくようにしているが、春季キャンプで飛んできた山川穂高の打球に「爆弾のよう」と驚きを隠せなかった。

送球までを早くするためには守備位置も大切。試合出場がないときには、試合状況と先輩の守備位置をみてポジショニングの確認をする。“野球は0.1秒の世界”とコーチに聞いて、これまで野球をやってきたが深く理解していなかったことを実感した。そこを知るか知らないかで、長く現役を続けられるかどうかが決まる。

「他の選手の良いプレーを見て、それを自分に置き換えてやってみること、練習以外の私生活からも野球に結び付けて考えていくことをやっていきたい」と野球への理解を深めていく。

笑顔の仲三河


(写真は西武ライオンズ提供)

【関連記事】
西武・山村崇嘉「強い当たりをレフト方向に飛ばしたい」2021若獅子インタビューVol.1
清原和博に6球団競合した1985年ドラフトの答え合わせ、外れ1位の成績は?
西武の新外国人左腕マット・ダーモディが合流「制球の良さと奥行きのある投球」に自信