楽天戦は昨季1勝2敗、防御率6.27
ハーラートップタイの3勝を挙げている西武・髙橋光成が23日の楽天戦(楽天生命パーク)に先発する。
21日にブルペンで44球を投げて調整は順調。「楽天打線は繋がりがあるイメージです。一発もあって強力打線なので、どこも気を抜けないです。全員に注意して、一人ひとり丁寧にいきたいと思います」と気を引き締めた。
今季、初の開幕投手を務めた7年目右腕。前橋育英高で全国制覇した好素材が地道に根を伸ばし、花を咲かせようとしている。2019年に10勝(6敗)、昨年は8勝(8敗)をマーク。防御率も4.51(2019年)、3.74(2020年)と年々良化し、今季はここまで3勝0敗、防御率3.18だ。
全体の約40%を占めるストレートは平均球速147.2キロ。平均140.5キロのフォークを合わせた2球種だけで全体の3分の2を占めている。さらにカットボールやスライダー、平均118.5キロのカーブも操る。
SPAIAのゾーン別データ(https://spaia.jp/baseball/npb/player/1400182)では見事に低めにコントロールしていることが分かる。ストライクゾーンを9分割すると、右打者、左打者ともに約4分の1は外角低め。被打率も右打者が.250、左打者が.176と抑え込んでおり、今季の好調ぶりを裏付けている。
楽天戦は昨季1勝2敗、防御率6.27と打ち込まれた。鈴木大地(9打数4安打)、茂木栄五郎(5打数2安打)、辰己涼介(8打数3安打)あたりは要注意だろう。
西武は4月21日現在で10勝9敗2分けの4位。チーム防御率3.64はリーグ5位だけに、まさに踏ん張りどころだ。真のエースへの階段を上る髙橋が、4勝目を挙げて成長を証明できるか期待がかかる。
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