モットーは「太く、短く」
2013年の8月に一軍デビューした高橋朋己。出どころの見えにくいフォームから繰り出される快速球を武器にリリーフとして台頭する。翌年の途中からはクローザーに抜てきされると、29セーブを挙げて侍ジャパンにも選出された。15年には2年連続の60試合登板を達成。
しかしその後は度重なるケガに悩まされ、20年限りでユニホームを脱ぐことを決断。引退登板では、チームメートに見守られながら渾身(こんしん)のストレートを投げ込み、自身のモットーである「太く、短く」を体現した8年間の現役生活に別れを告げた。
フル回転の働きを見せた期間は約2年半と短かったが、その期間に残した成績は圧倒的だ。球場一体の大合唱でマウンドに登り打者をねじ伏せていく姿は、ファンの脳裏に焼き付いていることだろう。
21年からはライオンズアカデミーのコーチに就任。今後は指導者として野球の魅力や楽しさを子どもたちに伝えていく。