三浦大輔新監督の下、嶋村一輝、小池正晃、新沼慎二コーチが一軍昇格
DeNAは2021年のコーチングスタッフを発表した。アレックス・ラミレス監督が退任し、三浦大輔二軍監督が一軍監督に就任。嶋村一輝二軍打撃コーチ、小池正晃二軍外野守備走塁コーチ、新沼慎二二軍バッテリーコーチはそれぞれ一軍コーチに昇格、田代富雄チーフ打撃コーチは巡回打撃コーチに配置転換となった。
2019年シーズンはリーグ1位のチーム打率.266、チーム本塁打も巨人と並んで135本でリーグトップ。佐野恵太が打率.328で初の首位打者に輝き、ネフタリ・ソト、タイラー・オースティン、ホセ・ロペスの助っ人陣は強力だった。
ロペス退団、ソトと梶谷隆幸も流出危機で底上げ必須
しかし、オースティンの残留は決まったものの、ロペスは退団、ソトには複数球団が興味を示していると報じられている。佐野に次ぐリーグ2位の打率.323をマークした梶谷隆幸もFA権の行使を表明した。
ドラフト2位で中央大のパワーヒッター・牧秀悟を獲得したとはいえ、攻撃力の低下が懸念される。いずれにせよ、12球団最少の31盗塁も含め、野手陣全体の底上げ、レベルアップは必須だ。
投手陣もチーム防御率はリーグ3位の3.76と悪くはないが、10勝を挙げた大貫晋一に次ぐ6勝の井納翔一がFA宣言。今季5勝に終わり、10月に左肩を手術した今永昇太や、クローザーから降格となった山﨑康晃の復活はチームにとって重要課題だろう。
投手出身の三浦新監督がどんな采配を振るのもかも見ものだ。
二軍は仁志敏久新監督就任、細川成也は和製大砲へ
二軍は仁志敏久新監督が就任した。常総学院-早稲田大-日本生命というアマチュアのエリートコースを歩み、1995年ドラフト2位で巨人に入団。俊足巧打のセカンドとして活躍し、通算1591安打、154本塁打、541打点をマークした。2007年から3年間、横浜でプレーし、引退後はU-12日本代表の監督などを務めていた。
コーチングスタッフの顔ぶれに大きな変更はないが、今オフに戦力外となった藤岡好明が二軍投手コーチに就任。プロ通算337試合登板で22勝1セーブ57ホールドを挙げた元右腕の指導力に期待がかかる。
また、明秀学園日立高から入団して4年目の細川成也が、イースタンで13本塁打、53打点、出塁率.448で3つのタイトルを獲得するなど成長の跡を見せている。次代の和製大砲候補に成長するか、育成力が問われるところだ。
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