坂本はあと25本、今季中達成なら歴代2位の年少記録
巨人・菅野智之が10月6日のDeNA戦(東京ドーム)で通算100勝目を挙げた。通算87勝47敗で2020年シーズンを迎えた菅野は、開幕投手として史上初となる開幕13連勝で一気に大台到達。192試合目は歴代7位のスピード達成で、平成生まれでは初めての100勝投手となった。
巨人で次に期待される記録は、坂本勇人の2000安打だ。1988年12月4日生まれの坂本は2019年までに通算1884安打をマークしており、榎本喜八の持つ31歳7カ月のNPB最年少記録更新も期待されていた。
コロナ渦で開幕が遅れたため最年少記録更新はならなかったが、今季中に達成される可能性は十分にある。ここまで91安打を放っており、残り26試合で25本なら十分に射程圏内だ。
坂本は今季すでに史上44人目の350二塁打、同43人目の1000得点、同60人目の3000塁打と3つの節目に到達している。通算250本塁打には、あと11本のため今季中の達成は難しそうだが、2000安打は今季中に達成なら歴代2位の年少記録となるのに対し、来季へ持ち越すと現在歴代2位の張本勲が持つ32歳2カ月も過ぎてしまうため、是が非でも年内に達成したいところだろう。
ちなみ歴代3位は土井正博の33歳6カ月なので、ケガさえなければ坂本が更新することはほぼ確実だ。
亀井善行は100本塁打へ「あと2」
坂本とともに大台を目前にしているのが亀井善行だ。7月9日の阪神戦で、プロ16年目、37歳11カ月にして史上305人目の1000安打達成。広島・石原慶幸、オリックス・北川博敏に次ぐ歴代3位の年長記録だった。次に目指すのが史上298人目の100本塁打だ。
今季は51試合に出場して打率.255、2本塁打、17打点。プロ通算98本塁打としており、あと2本で大台に到達する。9月25日に左脚内転筋の違和感で登録抹消されたが、すでに練習を再開しており、今季終了間際の「駆け込み2発」がないとも言い切れない。
岡本和真は実質3年で100号へ「あと10」
もう一人、100本塁打を狙うのは岡本和真だ。ここまでホームランダービーで阪神・大山悠輔と並んでトップの25本塁打。プロ通算90本としており、あと10本に迫っている。
残り試合を考えると今季中の到達は厳しい状況ではあるが、2018年に33本塁打、2019年に31本塁打をマークした実績から、ラストスパートの固め打ちがあっても驚けない。
智弁学園から入団して1年目に1本だけ放っているが、2年目、3年目は0本。今季6年目とはいえ、実質3年で100本塁打達成なら驚異的だ。
1996年6月30日生まれのため、10月30日で24歳4カ月。今季中に100本塁打達成すれば、大杉勝男の24歳6か月を更新し、歴代10位の年少記録となる。
坂本、岡本と亀井の個人記録レースはまさに「ウサギとカメ」。誰が先にゴールするか注目だ。
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