阪神・ロベルト・スアレス―梅野隆太郎
DAZNは「2020プロ野球月間最優秀バッテリー賞」9月度のセ・パ両リーグの候補バッテリー各3組を決定した。
セ・リーグは多村仁志氏、パ・リーグは中村紀洋氏が選考委員長として3組を選出し、DAZNの公式Twitterでユーザーによる投票を行い、最も得票率の高かったバッテリーをセ・パ各リーグの月間最優秀バッテリーとして表彰する。9月度の対象期間は8月25日~9月27日。
セ・リーグの候補1組目は阪神のロベルト・スアレス―梅野隆太郎のバッテリー。スアレスは1イニング限定がほとんどのクローザーとしては珍しい「イニングまたぎ」も厭わず、期間中15試合に登板して8セーブ1ホールドをマークした。9月18日に抹消された梅野とのバッテリーに限定しても、12イニングで9奪三振、防御率0.75と好投している。
梅野は右腹斜筋の筋挫傷で無念の一時離脱となったが、それまでは攻守に活躍。スアレス―梅野のバッテリーのRSAA(同じイニング数で平均的な投手に比べてどれだけ失点を防いだかを示す指標)はセ・リーグ5位の5.0となっている。多村氏は「梅野も17日の巨人戦で怪我を負うまで、攻守に大きく貢献した」と高評価した。
中日・祖父江大輔―木下拓哉
2組目は中日の祖父江大輔―木下拓哉のバッテリー。祖父江は期間中13試合に登板して7ホールドをマークし、失点、自責点ともに「0」。木下とのバッテリーに限定すると7.2イニングとはいえ、防御率0.00は立派の一語だ。福敬登、ライデル・マルティネスと鉄壁のリリーフ陣を形成している。
木下もリード面だけでなく、期間中の打率.328、2本塁打、8打点といずれもセ・リーグ2位の好成績を収めた。祖父江―木下のバッテリーのRSAAは3.8。多村氏は「木下は打撃面での活躍に加え、盗塁阻止率セ・リーグ1位と圧倒的な安定感を見せ、チームの躍進を支えた」とコメントしている。
DeNA・上茶谷大河―戸柱恭孝
3組目の候補はDeNAの上茶谷大河―戸柱恭孝のバッテリー。上茶谷は期間中5試合に先発、9月9日の阪神戦(横浜)で今季初勝利を挙げ、同23日の阪神戦(甲子園)では完封で2勝目をマークした。期間中20イニング以上投げた投手の中ではセ・リーグ2位の防御率1.64。33イニングで28三振を奪っている。今季開幕直前に右肘炎症で離脱するなど故障に苦しんだが、夏場を過ぎてようやく上昇してきた。
戸柱は的確なリードで上茶谷を支え、上茶谷―戸柱のバッテリーのRSAAはセ・リーグ1位の10.4となっている。多村氏は「戸柱は的確なリードで、上茶谷の復調を女房役として支えた」と評価した。
データ提供:データスタジアム
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