巨人・菅野智之は連敗脱出となるか
プロ野球の開幕が目前に迫ってきた。正式な予告先発ではないものの、すでに各球団の指揮官から開幕投手は発表されている。残り少ない時間で最後の調整を行っていることだろう。さて、今回はセ・リーグの開幕投手の状況、そして過去10年の結果を振り返ってみた。
巨人は菅野智之が3年連続6度目となる開幕投手を任された。過去5度の開幕戦は3勝2敗。昨年、一昨年と敗戦投手になっており、今年は自身の連敗ストップにも期待がかかる。開幕前最後の登板となった12日の日本ハム戦では、5回2失点とまずまずの内容。2本塁打を許したものの無四球、82球でまとめており不安はない。
DeNA・今永昇太は2年連続2度目の大役
DeNAは本来の開幕であった3月には公式に開幕投手を発表していなかった。しかしラミレス監督は、「隠す必要はない。迷うことなく開幕投手は彼(今永)でいく」と宣言。2年連続での指名となった。昨シーズンは13勝をマークし、エースとしてふさわしい成績を残している。6月12日の中日戦では5回3失点ながら8三振を奪い、自らのバットで打点も挙げた。
阪神・西勇輝は移籍2年目で開幕投手に
阪神はここ5年連続でメッセンジャーが開幕投手を務めていた。その後を受け継ぐのが移籍2年目となる西勇輝である。オリックス時代の2018年以来2年ぶり2度目の大役。6月12日のオリックス戦では5回1失点と好投を見せた。球団の日本人投手としては2011年以来遠ざかっている開幕投手の勝ち星を目指す。
広島・大瀬良大地は連勝を目指す
広島は大瀬良大地が佐々岡真司新監督の初陣を任された。自身2年連続2度目の大役となる。昨年は巨人相手に8回無失点の好投を見せ、見事に白星スタートを飾った。6月12日のソフトバンク戦では6回3失点、7奪三振とまずまずの投球だった。広島で連勝を飾った開幕投手は1982年から1984年まで3年連続開幕戦勝利を飾った北別府学が最後。大瀬良が27年ぶりの連勝を目指す。
中日・大野雄大は練習試合で不安も4年ぶりの白星へ
中日は大野雄大が3年ぶりの開幕投手に指名された。これでチームとして5年連続で左腕が開幕投手を務めることになる。昨シーズンは最優秀防御率のタイトルを獲得し見事な投球を見せた大野だが、6月12日のDeNA戦では5回6失点、被安打11と大乱調だった。2016年以来4年ぶりの白星をつかめるか。
ヤクルト・石川雅規は現役最多タイとなる9度目の大役
ヤクルトは石川雅規が高津臣吾監督の初陣となる開幕投手に選ばれた。自身3年ぶり現役最多タイとなる9度目の大役だ。過去8度登板した開幕戦では、5勝3敗と2つの勝ち越し。さらに神宮球場では3戦3勝の負け知らずと心強いデータも。6月12日の楽天戦では、与四球5と持ち前の制球が乱れ5回途中2失点だった。1週間で立て直すことができるか。
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