無死一・二塁のピンチで打球はセンターオーバーも…?
現地時間28日(日本時間29日)にナショナルズ・パークで行われたワシントン・ナショナルズとニューヨーク・ヤンキースの一戦は、ホームのナショナルズが5-2で勝利。この試合の“とあるひと幕”が大きな注目を集めている。
場面は8回裏、守るヤンキースは2-5と3点のビハインド。これ以上点差を離されたくない中で、先頭への四球と安打で無死一・二塁のピンチを招いてしまう。
さらに続くホセ・テナの当たりはセンターオーバーの大飛球。懸命においかけたアーロン・ジャッジがクッションボールを処理したところからすべてがはじまる。
二塁走者のガロはボールが弾んだのを見てからのスタートとなったため、やや減速気味に三塁に到達後、ホームを狙う構えを見せてすぐに三塁に帰塁する。ヤンキース守備陣は中継に入った遊撃手のアンソニー・ボルペから捕手のオースティン・ウェルズへとボールが送られ、なんとか失点を阻止。しかし、無死満塁で再開…とはならない。
一塁走者のエペスはハーフウェイからスタートを切っていたため、もうその時点で三塁ベースは目前。さらに打ったテナも二塁まで到達しており、二三塁間に3人の走者が渋滞していたのだ。
ボールは捕手のウェルズから二塁塁上にカバーで入っていた一塁手のDJ.ラメーヒューに送られ、押し出されるようにガロが本塁に向かったのを見て再び捕手へ。三塁ベース付近まで追い込んだのち、三塁手のジャズ・チザムがボールを受け取ってガロにタッチ。これで一死となる。
三塁ベース手前の攻防となったため、エペスは二塁へ帰塁しようと試みるも、二塁には打者走者のテナの姿が。慌ててテナは一塁へ戻ろうとしたが、三塁手のチザムから一二塁間の真ん中付近で待ち構えたグレイバー・トーレスにボールが送られタッチアウト。記録は「中安」ながら世にも珍しい「8-6-2-3-2-5-4」のダブルプレーとなり、無死一・二塁が二死二塁へと変わった。
次打者を内野ゴロに斬り、ヤンキースは8回を無失点でしのいだ。逆転勝利にはつながらなかったが、SNS上では一連の動画付の投稿が試合結果以上に大きな注目を集めた。
Have you seen a 8-6-2-3-2-5-4 double play before?
— MLB (@MLB) August 29, 2024
Now you have. pic.twitter.com/sXEgotd1MJ
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