1イニング4発の口火を切る一撃
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は現地時間6月11日(日本時間12日)、本拠地で行われたテキサス・レンジャーズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。6回の第4打席に5試合ぶりとなる今季16号の本塁打を放った。
初回から3点、4回にも3点を奪うなど序盤のうちにリードを拡大したこの日のドジャース。大谷は2打席連続四球の後、4回の第3打席では空振り三振に倒れたが、6回一死一塁の第4打席で目の覚めるような一撃を放つ。
7-1と6点リードの場面で四球のムーキー・ベッツを一塁に置き、2ボール・2ストライクからグラント・アンダーソンが投じた高めの速球をフルスイング。打った瞬間にそれと分かる打球があっという間に右中間スタンドへと突き刺さった。
現地6日のパイレーツ戦以来、5試合ぶりに飛び出した今季16号の2ランは打球速度114.2マイル(約183.7キロ)、飛距離約131.9mの会心の一撃。今季は現地4月23日のナショナルズ戦で「118.7マイル(約191.0キロ)」の超高速弾を放っているが、今回はそれに次ぐ今季自身2番目の打球速度の一発となった。
その余韻も冷めやらぬ中、続いて打席に入ったフレディ・フリーマンが左中間へ2者連続弾を叩きこむと、さらに安打を挟んでテオスカー・ヘルナンデスもレフトへ今季17号弾。そこからアウトと安打を挟んでジェーソン・ヘイワードにも本塁打が飛び出し、大谷の一撃を皮切りに1イニング4発の猛攻。この回一挙7得点で試合を決めた。
終わってみれば14安打・5本塁打で15得点の猛攻で大勝。ドジャースはこれで今季42勝目(26敗)、2位のパドレスに7.5ゲーム差をつけてナ・リーグ西地区首位を快走している。
大谷は2打数1安打、1本塁打2打点に2四球1死球で3得点と勝利に貢献。打率.312はリーグ4位、本塁打16は同3位、OPS.965は同2位となっている。
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