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MLB日本人投手が史上5度目の「同日3勝」 前田健太→今永昇太→山本由伸の「背番号18」リレーで2年連続の快挙、“オール先発”は史上初

2024 5/2 13:30SPAIA編集部
前田健太、今永昇太、山本由伸,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

昨年は菊池雄星、千賀滉大、藤浪晋太郎が21年ぶり快挙

現地時間5月1日、海の向こう・アメリカで「18」を背負う日本人投手たちが躍動した。

先陣を切ったのがタイガースの前田健太。本拠地でのカージナルス戦で今季6度目のマウンドに登ると、6回を投げて被安打4、無四球5奪三振1失点の好投で今季初勝利を挙げた。

続いてマウンドに向かったのがカブスの左腕・今永昇太だ。敵地でのメッツ戦で今季6度目の先発登板。4勝負けなしで防御率0点台という勢いのままに、この日も7回無失点の快投で無傷の5連勝を達成。防御率は0.78はリーグどころかメジャー全体でNo.1となっている。

そして3人目がドジャースの山本由伸。こちらは敵地でのダイヤモンドバックス戦で今季7度目の登板を果たし、6回を投げて被安打5、与四球2、奪三振5で無失点の好投。8点の援護にも守られ、今季3勝目(1敗)を掴んだ。

MLBの歴史における日本人投手の「同日3勝」は、昨年5月31日以来で史上5度目。その時はブルージェイズの菊池雄星とメッツの千賀滉大が先発として白星を挙げ、アスレチックスの藤浪晋太郎がリリーフで勝利投手となった。

過去の歴史を振り返ってみると、最初の達成が2000年8月18日の野茂英雄、大家友和、長谷川滋利によるもので、以降は2001年と2002年と3年続けて達成されている。ところが、2002年6月19日の石井一久、大家友和、伊良部秀輝を最後に長らくブランクが空き、昨年が実に21年ぶりの達成だった。

また、過去4度の記録はすべて「先発2:リリーフ1」という組み合わせ。今回の「オール先発での同日3勝」は史上初の快挙となった。

▼ MLB日本人投手の「同日3勝」
<2000年8月18日>
・野茂英雄(タイガース/先発)
・大家友和(レッドソックス/先発)
・長谷川滋利(エンゼルス/リリーフ)

<2001年4月26日>
・野茂英雄(レッドソックス/先発)
・マック鈴木(ロイヤルズ/先発)
・吉井理人(エクスポズ/リリーフ)

<2002年6月19日>
・石井一久(ドジャース/先発)
・大家友和(エクスポズ/先発)
・伊良部秀輝(レンジャーズ/リリーフ)

<2023年5月31日>
・菊池雄星(ブルージェイズ/先発)
・千賀滉大(メッツ/先発)
・藤浪晋太郎(アスレチックス/リリーフ)

<2024年5月1日>
・前田健太(タイガース/先発)
・今永昇太(カブス/先発)
・山本由伸(ドジャース/先発)

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