大谷翔平の援護も受けて5回無失点で勝ち投手
MLBドジャースの山本由伸投手(25)が6日(日本時間7日)のカブス戦で5回80球を投げて3安打2四球8奪三振無失点と好投し、メジャー初勝利を挙げた。
移籍後3試合目の先発登板となった山本は、初回にいきなり無死満塁のピンチを招いたが三者連続三振で脱出。2回も2死満塁のピンチを切り抜け、3回から5回はいずれも三者凡退の安定した投球を披露した。
カブスの鈴木誠也とは3度対戦して四球、三ゴロ失策、見逃し三振。「2番DH」で先発出場したドジャースの大谷翔平は4打数2安打1四球と、3試合連続マルチ安打で山本を援護し、4-1の勝利に貢献した。
山本はメジャーデビューとなった3月21日のパドレス戦(韓国ソウル)で1回5失点でKOされたが、30日(同31日)のカージナルスとの本拠地デビュー戦では5回無失点と好投。リリーフ陣が打たれて初勝利はお預けとなっていた。
ダルビッシュ有と前田健太は1年目に16勝
ようやく記念すべき初勝利を挙げて、これから波に乗っていけるか。昨年までオリックスで3年連続MVP&沢村賞に輝いた日本球界最高の右腕だ。本来の実力を発揮すれば2桁勝利は十分に期待できる。
ただ、これまで日本で実績を残してきた投手にとってもメジャーの壁は高く、1年目で2桁勝利を挙げた日本人投手は以下の8人しかいない。
メジャー1年目の最多勝は、2012年ダルビッシュ有(レンジャーズ)と2016年前田健太(ドジャース)の16勝。昨年の千賀滉大(メッツ)は12勝だった。
勝利数には打線の援護も不可欠だが、ドジャースの強力打線を味方につける山本にとっては心強いだろう。オリックスを3連覇に導いた絶対エースは何勝できるか。2桁はもちろん、日本人メジャーリーガーの1年目最多勝を更新するか注目だ。
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