カブスの投手として「過去123年で唯一」の快挙
シカゴ・カブスの今永昇太は現地時間1日(日本時間2日)、本拠地でのロッキーズ戦に先発登板。待ちに待ったメジャーデビュー戦で6回二死までノーヒットピッチを演じて見せ、6回・92球、被安打2、無四球・9奪三振無失点の快投で嬉しいメジャー初白星を掴んだ。
初回に相手の2番ブレンダン・ロジャーズからメジャー初の奪三振を記録して三者凡退の好スタートを切ると、そこからはまさに“奪三振ショー”。冴えわたるスプリットを武器に2回は2つ、3回は1つ、4回と5回は2つと毎回三振を奪ってスコアボードにゼロを並べた。
気が付けば無安打のまま5回を投げ切り、0-0で迎えた6回もかんたんに二死。そこからチャーリー・ブラックマンとロジャーズに連打を浴びてこの試合はじめてのピンチを迎えたものの、続くノーラン・ジョーンズを149キロの速球で空振り三振に仕留めてピンチを切り抜けた。
するとその裏、一死一・二塁からクリストファー・モレルの適時打に失策が絡む間に一気に3得点。今永に勝利投手の権利が転がり込む。
7回以降は2投手のリレーでロッキーズ打線を3安打シャットアウト。カブスが5-0で快勝を収め、メジャー初登板の今永に初勝利がついた。
MLB公式サイトのジョーダン・バスティアン記者によると、「MLBデビュー戦」で「6回無失点」かつ「無四球で9奪三振以上」をマークしたのは、「少なくともカブスの投手としては1901年以降で初めて」とのこと。長いメジャーの歴史で見ても史上2人目の快投だったという。
6回のピンチを三振で切り抜けた際には球場中が拍手と歓声に包まれ、デビュー戦のマウンドはこれ以上ない“あいさつ”となった。
鈴木誠也との日本人コンビがカブスの新たな象徴となるか、好スタートを切った今永の更なる躍動に期待したい。
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