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「韓国のイチロー」李政厚もMLBジャイアンツ移籍、大谷翔平とナ・リーグ西地区で競演

2023 12/17 11:00SPAIA編集部
李政厚,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

吉田正尚を上回る6年総額160億円の大型契約

日本ではドジャース移籍を決めた大谷翔平の話題で持ち切りだが、韓国のトッププレーヤーもメジャー挑戦することが決まった。

韓国・キウムからポスティングシステムでジャイアンツに移籍する李政厚(イ・ジョンフ)外野手(25)がその人だ。契約内容は6年総額1億1300万ドル(約160億円)と伝えられ、大谷翔平の10年総額7億ドル(約1015億円)にこそ及ばないものの、レッドソックス吉田正尚の5年総額9000万ドル(約128億円)を上回っており、期待の高さがうかがえる。

かつて日本の中日ドラゴンズでも活躍した李鍾範氏を父に持つ李政厚は1998年、名古屋生まれの25歳。父が2001年に中日を退団するとともに韓国に帰国し、高校卒業後の2017年にネクセン・ヒーローズ(現キウム・ヒーローズ)に入団した。

ルーキーイヤーに韓国プロ野球の新人最多安打記録を23年ぶりに更新する179安打を放ち、打率.324で新人王。2021年には打率.360をマークし、1994年の父に並んでリーグ史上初となる父子での首位打者に輝くなど、7シーズン通算884試合に出場して1181安打、65本塁打、515打点、打率.340の成績を残している。

韓国代表としても2021年の東京五輪や2023年の第5回ワールドベースボールクラシックに出場。「韓国のイチロー」の異名を持ち、ジャイアンツでの背番号もイチロー氏と同じ「51」に決まった。

ダルビッシュ有と対戦も

サンフランシスコ・ジャイアンツは大谷が移籍したロサンゼルス・ドジャースと同じナ・リーグ西地区に所属。2023年は79勝83敗で4位だったが、2001年にバリー・ボンズが73本塁打を放ち、2010、12、14年にはワールドシリーズで優勝するなど人気チームのひとつだ。

日本人初のメジャーリーガーとして知られる村上雅則氏もジャイアンツ。ほかにも新庄剛志、藪恵壹、田中賢介、青木宣親らが在籍したことがあり、韓国人では黄載鈞(ファン・ジェギュン)が2017年にジャイアンツでプレーしている。

ナ・リーグ西地区にはパドレスのダルビッシュ有もおり、対戦が期待される。さらに右肘を手術した大谷と2024年は打者としての競演、2025年以降は投手・大谷との対決もあるだろう。今後はアメリカでの「日韓対決」にも注目が集まりそうだ。

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