吉田正尚を上回る6年総額160億円の大型契約
日本ではドジャース移籍を決めた大谷翔平の話題で持ち切りだが、韓国のトッププレーヤーもメジャー挑戦することが決まった。
韓国・キウムからポスティングシステムでジャイアンツに移籍する李政厚(イ・ジョンフ)外野手(25)がその人だ。契約内容は6年総額1億1300万ドル(約160億円)と伝えられ、大谷翔平の10年総額7億ドル(約1015億円)にこそ及ばないものの、レッドソックス吉田正尚の5年総額9000万ドル(約128億円)を上回っており、期待の高さがうかがえる。
かつて日本の中日ドラゴンズでも活躍した李鍾範氏を父に持つ李政厚は1998年、名古屋生まれの25歳。父が2001年に中日を退団するとともに韓国に帰国し、高校卒業後の2017年にネクセン・ヒーローズ(現キウム・ヒーローズ)に入団した。
ルーキーイヤーに韓国プロ野球の新人最多安打記録を23年ぶりに更新する179安打を放ち、打率.324で新人王。2021年には打率.360をマークし、1994年の父に並んでリーグ史上初となる父子での首位打者に輝くなど、7シーズン通算884試合に出場して1181安打、65本塁打、515打点、打率.340の成績を残している。
韓国代表としても2021年の東京五輪や2023年の第5回ワールドベースボールクラシックに出場。「韓国のイチロー」の異名を持ち、ジャイアンツでの背番号もイチロー氏と同じ「51」に決まった。