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高校野球で増えてきたカタカナ校名、沖縄8強のエナジックスポーツ、ウェルネス、KBCを調査

2024 7/14 06:00SPAIA編集部
イメージ画像,ⒸmTaira/Shutterstock.com
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沖縄尚学が衝撃の7回コールド負け

第106回全国高校野球選手権沖縄大会のベスト8が出揃った。13日に行われた3回戦では昨夏代表の沖縄尚学が7回コールド負けを喫し、衝撃が走った。

敗れた相手はエナジックスポーツ。創部3年目で全国的には無名だが、今春沖縄大会の優勝校。実力を出し切って強豪を破り、堂々の準々決勝進出だ。

それにしても、最近はカタカナ校名が増えた。沖縄の8強を見わたすと、エナジックスポーツ以外にも日本ウェルネス沖縄、KBC未来沖縄と聞き慣れない学校が目立つ。

おそらく、同じような珍名校はこれからさらに増えていくだろう。時代に乗り遅れないように調べてみた。

エナジックスポーツ高等学院

エナジックスポーツ高等学院のHPなどによると、同校は沖縄県名護市にあり、医療・健康機器メーカー・エナジックグループの大城博成会長が創立。星槎国際高と連携して、3年間で高校卒業資格を取得する通信制高校として2022年に開校した。

「世界へ翔く、トップアスリートの育成」をスローガンに掲げ、室内練習場やトレーニングルームなど充実した設備を誇る。

硬式野球部には、浦添商や美里工を甲子園に導いた神谷嘉宗監督が就任し、全寮制でまさに野球漬けの日々を送っており、ゴルフ部は瀬嵩カントリークラブで日々練習できるという。トップレベルの環境と指導者を揃えたトップアスリート養成校と言えるだろう。

準々決勝の相手は、神谷嘉宗監督がかつて率いた浦添商。創部3年目で甲子園初出場を果たすか注目だ。

日本ウェルネス沖縄

日本ウェルネス沖縄は、広域通信制の日本ウェルネス高等学校で東京、茨城、長野、名古屋、広島、今治、北九州、沖縄など全国にキャンパスや学習支援センターを持つ。

同校HPによると、週5日制、週2日制、在宅通信制から好きなスタイルを選び、総合コース、スポーツ専攻のどちらかを選択できるという。

2020年ドラフト1位で西武に入団した渡部健人は日本ウェルネス東京キャンパスのOBで、東京オリンピック女子ゴルフ銀メダリストの稲見萌寧も輩出している。

日本ウェルネス沖縄の硬式野球部は、今春の沖縄大会準決勝でエナジックスポーツに完封負け。準々決勝で北山に勝てば、準決勝で再びエナジックスポーツと当たる可能性があり、リベンジの舞台が整う。

KBC未来沖縄

KBC未来沖縄は2007年に開校し、インターナショナルデザインアカデミー高等課程の未来高等学校沖縄学習センターが2024年にKBC高等学院未来高等学校沖縄学習センターに校名変更した。

硬式野球部は沖縄水産や那覇商を甲子園に導いた神山昂総監督が指揮。2018年ドラフト5位でオリックスに入団した宜保翔らを輩出しており、コロナ禍で甲子園が中止になった2020年の沖縄県夏季大会で準優勝、2022年夏の沖縄大会ベスト4など実績を残している。

準々決勝の相手は与勝で、勝てば興南vs知念の勝者と準決勝で対戦する。ユニフォームはかつてのPL学園に似ており、甲子園に出場すれば話題になるだろう。

この夏の沖縄を制するのはどこだろうか。決勝は21日に沖縄セルラースタジアム那覇で行われる。

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