優勝チームはエイジェックカップへ
中学硬式野球「ポニーリーグ」の第50回全日本選手権大会が19日に東京都内で開幕する。今年は創設50年の記念イヤーで23日に記念式典も実施。優勝チームはポニーリーグ代表として、リトルシニア、ヤングリーグ、フレッシュリーグ、ボーイズリーグの代表チーム同士で日本一を争うエイジェックカップに出場する。
兵庫県西宮市の関メディベースボール学院中等部は連覇に向けて気合が入る。昨年3月に倉敷マスカットスタジアムで行われた第31回ヤングリーグ春季大会で優勝。選手数が増えてきたため複数チームでエントリーできるポニーリーグに4月から転籍し、7月の全日本選手権でいきなり優勝した。
さらに今年3月には第8回全日本選抜も制し、今回の全日本選手権で2リーグにまたがって“4連覇”がかかっているのだ。
今年こそ単独V狙う関メディ
燃える理由はもうひとつ。昨夏の全日本選手権は決勝で佐賀ビクトリーと引き分け、両チーム優勝となったものの、抽選の結果、エイジェックカップには佐賀ビクトリーが出場した。今夏は単独で完全優勝して、胸を張ってエイジェックカップに出場することが大きな目標となっている。
育成に重点を置く井戸伸年監督(47)は「ポニーリーグの制度によって数多く実戦を経験した選手たちが成長し、春の大会とは違う新たなチームが出来上がりました。この年代の選手たちは僕らが驚くくらい成長スピードが早いです。みんな厳しい練習を乗り越えてきたので、今年こそはエイジェックカップに出たいですね」と手応え十分といった表情で語る。
6月にはポニー(U-14)日本代表ヘッドコーチとして、フィリピンで行われたアジアパシフィックゾーン・チャンピオンシップトーナメントに帯同。ポニー日本代表は決勝で台湾に敗れたが、コルト(U-16)日本代表は決勝でフィリピンにサヨナラ勝ちして優勝した。
関メディからコルト代表に選ばれた谷口康介と川口壱茶、ポニー代表に選ばれた本田俊と石野稜眞にとっては最高の経験となり、全日本選手権は凱旋試合でもある。中学生たちの熱い夏がいよいよ幕を開ける。
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