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ネパールに野球を広めたい!「日本アジア球友団ラリグラス」が描く夢のアーチ

2024 1/13 11:00SPAIA編集部
ネパールで野球は普及するか,日本アジア球友団ラリグラス提供
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日本アジア球友団ラリグラス提供

野球の存在しなかったネパールで代表チーム結成

昨年はワールドベースボールクラシックが盛り上がり、野球の魅力を再発見したファンも多かっただろう。日本では「国技」と言っていいほど盛んな野球をネパールに広める活動をしている団体が「NPO法人日本アジア球友団ラリグラス」だ。

元々はプール学院大の学生が1999年に海外研修でネパールを訪れて現地でキャッチボールをしたことがきっかけ。雄大な自然と現地の子供たちの笑顔に魅了され、大好きな野球を普及させようと2004年に「ネパール野球ラリグラスの会」が設立された。

そもそも野球自体が存在しなかった国で一から広めるには大変な苦労の連続だった。球場などもちろんなく、ヒマラヤ山脈をバックに牛が歩く雄大な高原で、ボールの握り方や基本的なルールから懇切丁寧に指導。スタッフの情熱と仲間の協力だけが支えだった。

用具の寄贈や寄付金も少しずつ増え、現地でも関心を持ち始めた若者がチームに加わっていった。2011年にはネパール代表チームを結成し、パキスタンで行われた第1回南アジア野球選手権に出場。ラリグラスの会会長だった小林洋平さんが自らヘッドコーチを務めた。

小林さんは2013年にネパール代表監督に就任し、第11回西アジアカップに出場。2017年には第13回西アジアカップでイラク代表から国際大会初勝利を挙げた。

コロナ禍で冷めた野球熱

しかし、積み上げてきたものがコロナ禍で一変。ネパールへの渡航が不可能となり、現地の運営組織が活動していたものの、着実に上がっていた野球熱は冷え込んでいった。

小林さんは「今までやってきたことが一気に崩れ落ちました。また一から立て直すのは本当に大変ですが、これからも現地の人たちと一緒に前を向いて活動を続けるのみですね」と自由に渡航できるようになった今、再び野球の普及に本腰を入れている。

ネパールだけでなく、日本国内でも在日外国人向けの野球教室を開くなど、野球を通じた国際交流に奔走する日々だ。

在日外国人のための野球教室

日本アジア球友団ラリグラス提供


そんな中、NPO法人日本アジア球友団ラリグラスは2月25日に行われる「大阪マラソン2024」のチャリティパートナー(寄附先団体)に選ばれた。「アジアをつなぐ協働の送りバント」というスローガンを掲げ、クラウドファンディングを募っている(https://osaka-marathon.syncable.biz/campaign/4752)。

スタッフ全員が本業の傍らボランティアで運営しているラリグラス。小林さんはいつかネパール代表チームがワールドベースボールクラシックに出場する日を夢見る。日本とネパールの架け橋となり、でっかい夢のアーチを描くか。壮大な挑戦はまだまだ終わらない。

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