「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

有森裕子、大阪国際女子マラソンは位置取りがポイント「内と外で距離が違う」

2021 1/30 06:00SPAIA編集部
有森裕子Ⓒカンテレ
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒカンテレ

31日号砲、日本記録更新に期待感

女子マラソンでバルセロナ五輪銀、アトランタ五輪銅メダルに輝いた有森裕子が、31日(日)に開催される「第40回大阪国際女子マラソン」の見どころを語った。

前田穂南と一山麻緒の東京五輪代表2選手が出場し、ペースメーカーに現役男子ランナーの川内優輝が起用されることから2005年に野口みずきがマークした2時間19分12秒の日本記録更新が期待される今大会。新型コロナウィルスの感染拡大により、公道を使用せず長居公園内の周回コースに変更されたことで注目度がさらに高まっている。

有森は「今までのマラソンとまったく違う、タイムを狙うレースとしてショー的な要素も感じてもらえると楽しいだろうなと思います。ロンドンマラソンをはじめ海外のレースは大会によって趣旨や目的が違うので、その日本版がやっと出来た感じ」と期待を膨らませる。

男子ペースメーカーの起用については「引っ張ってもらう全体のペースが高速で安定するということは大きい」とメリットを挙げ、周回コースに変更となったことで「アップダウンもなく、ペース配分がすごく作りやすい。タイムを出すには最高のチャンスの大会になると思います」と日本新記録誕生の可能性に触れた。

前田穂南と一山麻緒は「タイムを出すことに集中すべき」

勝敗を分けるポイントには位置取りを挙げる。「周回ごとのタイムラップや位置取り。特に位置取りが大きく変わります。1メートル外を走り続けるのと内側ぴったりを走り続けるのと、場所によって全然距離が変わってきます」と指摘した。

さらに「カーブの使い方次第では相手が見えなくなるという精神的ダメージもつけやすいので、そういうことを利用しているかどうかも結構おもしろいと思います」と周回コースならでは戦略にも言及。前田穂南と一山麻緒に対しては「お互いというより自分たち以外の海外の選手を想像してやった方がいいと思います。ペースメーカーを使って自分がいかにタイムを出せるかということだけに集中すること。それが世界で勝つということになる」とアドバイスを送った。

カンテレでは30日(土)午後4時30分から「こやぶるSPORTSスペシャル 大阪国際女子マラソンが100倍楽しくなる方法!」(関西ローカル)を放送する。

【関連記事】
15年間破られていない女子マラソン日本最高記録の変遷
陸上のオリンピック日本人女子メダリストを紹介
狭い道幅で周回遅れ必至の大阪国際女子マラソン、中継車はどうする?