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アーチェリーってどんな競技?オリンピックにおける基本ルールをご紹介

2017 4/12 12:06ユタロー
アーチェリー
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Photo by Carlos Caetano / Shutterstock, Inc.

日本の弓道とちょっと違うアーチェリーは、オリンピック種目の中でもファンの多い競技です。日本でも、山本選手や古川選手などのメダリストを輩出しており、注目度が高くなっています。今回は、知っているとアーチェリー競技観戦がもっと楽しくなる、アーチェリーの基本ルールをご紹介します。

アーチェリーとは?

アーチェリーという競技には、西洋版の弓道のようなイメージを持ってしまいがちですが、競技性としては若干変わってきます。弓道と比べるなら、得点制の競技と最も似ているのではないでしょうか。
洋式の弓と矢を用い、遠くにある的に向かって射抜きます。目標となる的は、その刺さった場所によって得ることができる得点が違います。個人戦と団体戦があり、最終的に得ることができた合計得点が最も大きい人、もしくはチームが勝ちとなります。

矢を射るターゲットフェイスとは

アーチェリーにおいて矢を射る目標のことを、ターゲットフェイスといいます。競技によって、ターゲットフェイスの大きさや選手が打つ距離というのが変わってきますが、オリンピックにおいては、アーチェリー競技のすべてにおいて122cmのサイズで統一されています。また、選手とターゲットフェイスまでの距離については、70mとされています。
ターゲットフェイスには、同心円状に9つのラインが刻まれており、ラインで区切られたエリアごとに得点が設定されています。もちろん、中心に行くほど点数が高く、最も中心の位置で10点、そこから点数が一つずつ下がっていき、一番外側では1点だけとなります。

使われる弓は?

アーチェリーの弓というのは、大きく分けて3つの種類があります。

  • リカーブボウ
  • ベアボウ
  • コンパウンドボウ

使うことができる弓は、競技によって違います。オリンピックで行われる、一定の距離から目標の的を射ぬく“ターゲットアーチェリー”と呼ばれる競技においては、すべてリカーブボウが使用されます。
リカーブボウは、日本で最も普及している弓です。日本は、競技としてアーチェリーを始める人が多いですので、リカーブボウが最も使用されているのですね。

ランキングラウンドとは

オリンピックのアーチェリー競技においては、個人戦や団体戦の前にランキングラウンドと呼ばれる試合が開催されます。ランキングラウンドというのは、簡単に言うと予選のようなものです。
1試合で個人、団体の順位が決められます。一人72射を射抜き、その獲得点数により予選順位が決定されます。全員が本戦に行くことができるのではなく、個人戦では64位までが、団体戦では12位までが本戦に出場することができます。ちなみに、ランキングラウンドでは、採点や矢取りはすべて自分で行う事とされています。

個人戦と団体戦

個人戦においては、ランキングラウンドで付けられた順位の1位と64位、2位と63位という順番で試合を行います。試合形式は、マッチ戦のトーナメント方式です。個人が1射いるのに与えられる時間は20秒であり、交互に射ます。1セットが3射ずつであり、点数が高いほうが2セットポイント、同点であれば互いに1セットポイントを得ることができます。5セットを行い、最終的に獲得したセットポイントで勝敗を決します。
団体戦においても、順位によるマッチ戦トーナメント方式が行われます。ただし、団体戦においてが、3人の選手がそれぞれ1射ずつの合計3射を射た後に、相手チームが同じように合計3射して1セットを競います。

まとめ

今回は、アーチェリーの基本についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?アーチェリーはルールが非常にシンプルですので、初心者でも少しルールを覚えると試合の流れを十分理解できるようになります。試合の流れがわかると、競技観戦がもっと楽しくなりますので、ぜひ皆さんもルールを覚えて競技観戦をしてみてくださいね。