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柔道男子・鈴木桂治監督と女子・塚田真希監督が2028年ロス五輪へスタート、7・8日にグランドスラム東京

2024 12/6 19:44SPAIA編集部
鈴木桂治監督,ⒸSPAIA
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男子は永山竜樹、橋本壮市、村尾三四郎のパリ五輪メダリスト3人が出場

柔道の国際大会「グランドスラム東京2024」が7日と8日に東京体育館で開催される。

2025年6月の世界選手権代表の選考資料となる大会で、男子73キロ級までと女子63キロ級までは7日、男子81キロ級以上と女子70キロ級以上は8日に実施。パリオリンピック男子60キロ級銅メダルの永山竜樹、同73キロ級銅メダルの橋本壮市、同90キロ級銀メダルの村尾三四郎のメダリスト3人を含む各階級4選手が出場する。

オンライン会見に出席した男子の鈴木桂治監督は「2028年のロスオリンピックに向けてスタートとなる大会。外国勢に物足りなさもあるが、各階級の日本人4名の戦いぶりに注目したい」と語った。

パリオリンピックから間もないこともあって海外の強豪選手の参加は少ないが、ウクライナ侵攻の影響で個人参加となるロシアの100キロ級マトベイ・カニコフスキーや100キロ超級のムザファルベク・ツロボエフ(ウズベキスタン)らが出場する。

鈴木監督は「ロスまで時間もあるので、どうしても優勝というより内容が大切。国際大会初出場の若手や久しぶりの選手もいる」と戦いぶりを見極めたい考え。「どうすれば世界選手権に選ばれるか。プレッシャーを乗り越えて日本代表をつかみ取ってほしい」と期待を込めた。

女子の塚田真希監督は就任後初の国際大会

一方、女子はパリオリンピック代表選手が出場しないが、塚田真希監督は就任後初の国際大会。「初めてのことが多くて緊張することも多いけど、組み合わせも出て気が引き締まった」と笑顔を見せた。

海外勢では63キロ級のラファエラ・シルバ(ブラジル)、70キロ級のバルバラ・ティモ(ポルトガル)、78キロ級のパトリシア・サンパイオ(ポルトガル)の名を挙げて警戒感。日本選手には「チャンスと捉えてものにしてほしい。何を準備してきて、どれだけ出せるかを期待して見たい」と発破をかけた。

また、パリオリンピック女子70キロ級に出場した新添左季が引退したことには「本人が精いっぱい考えて出した決断なので尊重したい。次のキャリアでも頑張ってほしい」とエール。一方で「ポテンシャルが高い選手なので一緒にやりたい思いもあった」と胸の内を明かした。

今後については「限られた時間でできるだけ接する機会を設けてコミュニケーションを図りたい」と選手との対話を重視する意向。パリオリンピックで過去最少のメダル2個に終わった女子柔道の強化へ意欲を見せた。

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