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WBC日本代表がアメリカ破り世界一!一丸で勝った「史上最強」侍ジャパン

2023 3/22 13:12SPAIA編集部
優勝を決めて喜ぶ日本代表の選手たち,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

村上宗隆と岡本和真が一発!最後は大谷翔平が締めた

第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)の決勝が21日(日本時間22日)に米マイアミのローンデポ・パークで行われ、日本が3-2でアメリカを破って3大会ぶり3度目の優勝を果たした。

2回、日本先発の今永昇太(DeNA)がトレイ・ターナー(フィリーズ)にソロ本塁打を浴びて先制を許したが、その裏、村上宗隆(ヤクルト)が豪快に右翼席に運ぶ今大会1号を放って同点。さらに1点を追加して日本が逆転に成功した。

さらに4回には岡本和真(巨人)が左中間にソロ本塁打で1点を追加。日本は今永から戸郷翔征(巨人)、髙橋宏斗(中日)、伊藤大海(日本ハム)、大勢(巨人)と小刻みに継投し、8回からダルビッシュ有(パドレス)が登板した。

ダルビッシュはカイル・シュワーバー(フィリーズ)に一発を浴びて1点差に追い上げられたが、9回には大谷翔平(エンゼルス)がマウンドに上がり、気迫満点の投球。最後はメジャーで3度のMVPに輝いたチームメイトのマイク・トラウトを空振り三振に斬って取った。

大谷はグローブを投げ捨て、帽子も脱ぎ捨てて喜び爆発。マウンド付近に歓喜の輪が広がり、ケガで辞退した鈴木誠也(カブス)と途中離脱した栗林良吏(広島)の背番号「51」と「20」のユニフォームも一緒に加わった。まさにチーム一丸となって優勝だった。

投手で2勝1S、打者で打率.435の大谷がMVP

全勝優勝は2013年第3回大会のドミニカが8戦全勝で飾って以来2回目。2006年第1回大会の日本は5勝3敗、2009年第2回大会は7勝2敗で連覇を果たしたが、今大会は7試合に全て勝つ完全制覇だった。

MVPは大谷が受賞。今大会は投手として3試合に登板し、9.2回5安打11奪三振2失点で2勝1セーブ、防御率1.86の好成績を残した。

打者としても23打数10安打の打率.435、1本塁打、8打点、10四球、出塁率.606、OPS1.345と大活躍。MVP争いのライバルと見られた吉田正尚(レッドソックス)は決勝で3打数無安打1四球に終わり、今大会通算22打数9安打の打率.409と数字を落としたこともあり、日本が世界に誇る「二刀流侍」が受賞した。

大谷がトラウトを三振させた最後のボールは、伝家の宝刀スライダー。第1回大会で最後を締めた大塚晶則、第2回大会でクローザーを務めたダルビッシュ有も最後は同じ球種だった。

時は巡り、14年ぶりに三たび世界の頂点に立った侍。初の日系人選手ラーズ・ヌートバー(カージナルス)を全員で迎え入れ、不振の村上を全員でカバーし、鈴木誠也と栗林良吏も一緒に戦った。どの大会よりも強く、優しく、格好いい、間違いなく「史上最強の侍」だった。

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