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競泳史上最年少金メダル獲得者・岩崎恭子!その功績と引退後

2016 10/4 00:52
競泳 プール
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Photo by PhotoStock10

岩崎恭子と言えば「今まで生きてきた中で一番幸せです!」という言葉を思い出す方も多いかもしれない。 競泳女子200m平泳ぎで弱冠14歳6ヶ月にして世界の頂点に立った瞬間、世界がどよめいた。 今回は偉業を成し遂げた岩崎恭子の功績を紹介する。

岩崎恭子の快挙に世界がどよめいた!バルセロナオリンピックでの偉業

岩崎恭子の有名な言葉「今まで生きてきた中で一番幸せです!」が飛び出したのは、1992年バルセロナオリンピックの競泳女子200m平泳ぎで競泳史上最年少金メダル獲得が決定したときだった。
競泳女子200m平泳ぎの日本人の金メダルは、1936年ベルリンオリンピック以来56年ぶり。それをわずか14歳6日の少女が成し遂げたという快挙に、世界中がどよめいた。記録は2分26秒65、当時の五輪新記録だ。
開催地スペインの新聞も岩崎恭子を一面で報じるという破格の扱いをするとともに、岩崎恭子の地元の新聞社では「金だ!金だ!」という叫び声が飛び交ったそうだ。
その偉業は全種目を含めても日本人最年少記録であり、これは2016年現在でも破られていない。

姉の影響で5歳から水泳を始め、小6で全国優勝

岩崎恭子は静岡県沼津市の出身で、オリンピック出場当時は品府私立第五中学校に在籍する中学生だった。三姉妹の次女で、水泳を習っていた姉の影響で5歳から習い始める。見る見るうちに上達し、小学校6年生では全国大会で優勝を果たした。
とは言ってもオリンピック選手としては無名で、マスコミも完全にノーマーク状態。他の選手に注目が集まる中で、マスコミからのプレッシャーを受けることなく練習に集中できたことも勝因のひとつだったようだ。

バルセロナオリンピック後はスランプに……その理由は?

バルセロナオリンピックで一気に注目の的となった岩崎恭子。マスコミの報道が過熱し、世間の人々からも熱い支援があった。しかしその一方で、嫌がらせの電話やストーカー被害にも遭っていたのだ。
また、「今まで生きてきた中で一番幸せです!」という彼女の言葉自体に「たかが14歳で人生なんて言うな」という反感を抱いた人がマスコミにもおり、岩崎恭子は「金メダルなんて、獲らなければよかった」と後悔したと語っている。
その後「練習をサボっていい結果が出なければ注目されないだろう」と考えるようになり、成績もガタ落ち。それが1996年のアトランタオリンピックの成績に如実に表れている。
かつて華々しい優勝を飾った女子200m平泳ぎで10位という結果に世間はため息をつくが、岩崎恭子自身はやることをやった結果としての10位に納得していた。

岩崎恭子が競泳に与えた影響と岩崎恭子自身が学びとったこと

岩崎恭子の14歳での金メダル獲得は世界を驚かせたと同時に、その後の競泳女子においても長く比較対象となっている。競泳の若い女子選手、たとえばロンドンオリンピックの時の渡部香生子選手(当時15歳)も岩崎恭子と比較されていた。
しかし、岩崎恭子自身はアトランタオリンピック後の1998年、伝染性膿痂疹(いわゆるとびひ)を発症したことをきっかけに20歳で引退している。そして海外指導者研究生として渡米。児童の指導法を学ぶ中で「褒めて伸ばす指導」の大切さも学んだと述べている。その後のインタビューでも、

体験と喜びを一つひとつ増やしていくことで、苦手なことが好きになり、得意なことになっていく

出典: ベネッセ 教育情報サイト

と話していた。

引退後、岩崎恭子は水泳普及に尽力!

引退後、岩崎恭子は水泳指導者として、またスポーツコメンテーターとして活動している。2010年には第1回ユースオリンピック競泳日本代表コーチを務め、競泳の大会やオリンピックの開催時などはメディアへの露出が多くなる。また、2009年に元ラグビー日本代表の齋藤裕也と結婚し、彼が経営する会社のスポーツイベントに岩崎恭子も一緒に参加している。
スポーツ番組以外のテレビ番組に出演した際は、スポーツ界で問題視されている賭博について語るなど、スポーツ界に深く関わってきた岩崎恭子だからこそ伝えられることをしっかりと述べていた。2012年のインタビューでは、ずっと水泳のすそ野を広げる活動をしていきたいと語っている。

まとめ

バルセロナオリンピックで一躍時の人となり、その後一気にスランプに陥った岩崎恭子。 しかし、彼女は自分なりのやり方で水泳に関わり続けていた。マスコミや世間からの批判から立ち上がった彼女には、水泳の普及という新しい道が見えたのだ。 水泳を通して成長を見守る岩崎恭子の温かさは、多くの子どもたちに届くことだろう。

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