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【春高バレーまとめ】2017年女子春高バレーの注目ポイントとは!?

2017 3/22 09:28Mimu
バレーボール
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出典 Kondrachov Vladimir/Shutterstock.com

2017年1月4日~8日にかけて、春高バレーが行われました。 毎年注目すべき試合がたくさんあるこの大会ですが、今回は女子の結果に注目していきたいと思います。 未来の全日本を担うあの選手たちは、活躍することができたのでしょうか?

優勝は東京の名門 下北沢成徳!

2017年の春高バレー、女子で優勝を果たしたのは下北沢成徳でした。東京のバレー名門校で、長年日本代表のエースとして活躍した木村沙織さんの母校としてもおなじみですね。春高バレーも今回で2年連続5回目の優勝と、黄金期を迎えていたのではないでしょうか。決勝の相手は岡山代表の就実高校。こちらも春高バレーでは2度の優勝を誇る名門です。
結果だけを見ればセットカウント3-0で、下北沢成徳の圧勝でした。第2セットは序盤こそ就実のペースで、最大6点リードという場面も見られたのですが、セットの終盤に下北沢成徳に流れが来ると、そのまま怒濤の勢いで第2セットも奪取。さらに勢いそのままに第3セットも奪い、見事にストレートで勝利を果たしました。相手に流れがある状態の中でも、しっかりと我慢し、そしてこちらに流れが傾いてきたら一気にたたみかける。まさに王者のバレーというくらいに風格がありましたね。

エースの黒後は全日本女子の未来を担う!?

下北沢成徳には注目選手がたくさんいます。まず紹介したいのは、やはり黒後愛選手でしょう。この強豪校で1年生の時からエースとして活躍している選手で、180cmの長身に加え最高到達点302cmから繰り出される強烈なスパイクは、味方の攻撃にリズムを生み出します。また、スパイクだけでなくレシーブにも優れており、高い守備力で何度もチームを救いました。
全日本のユースチームでもエースとしてチームを引っ張っており、今後は全日本の方でもチームを牽引する存在として期待されています。2020年の東京オリンピックでは、彼女を中心としたチームになるのではないでしょうか。

1年生にも注目の選手が!

また、このチームには1年生でも注目していきたい選手がいます。石川真佑選手です。男子日本代表チームのエースとして活躍している石川祐希選手の実の妹であり、黒後選手と同じく1年生ながらレギュラーを獲得した有望株でもあります。緊張や独特の雰囲気からか、今回の春高バレーでは思うようなプレーができなかった場面も多かったそうですが、それでも試合をこなしながら徐々に調子も上げていき、決勝戦では11得点を挙げる活躍を見せました。
身長は172cmと、バレー選手としては高い方ではありませんが、まだまだ16歳。身長もパワーも技術も伸び盛りでしょう。これから2年生、3年生と高校バレーに打ち込める時間はありますし、さらにその先には東京オリンピックもあります。将来が非常に楽しみな選手です。

準決勝も白熱した展開に

準決勝にも注目の試合がありました。大阪の金蘭会と就実の試合です。金蘭会といえば大阪の強豪校として知られ、2014年には国体・インターハイ・春高の3冠を達成。さらに2016年にもインターハイを制しており、非常に勢いに乗っていたチームでした。
しかも、エースの宮部藍梨選手は、2年生当時で日本代表にも選ばれた逸材。181cmの身長に、最高到達点は309cm。アタッカーとしては、高校の中では抜きんでいていた存在でしょう。もちろん、彼女以外にも高い能力を持った選手たちがそろっており、下北沢成徳と並んで優勝候補の一角として期待されていた高校です。下馬評も当然高く、就実と金蘭会なら金蘭会有利という見方をしている人が大半だったでしょう。

粘りで下馬評を覆す大勝利!

しかし、先ほど紹介したように決勝に進んだのは就実高校でした。第1セット目から息の詰まるような展開が続きましたが、就実がなんとか27-25で先取します。しかし第2セットは25-19、第3セットは25-20で金蘭会が奪い返し、力の差があることを見せつけました。この時点でセットカウントは2-1、次のセットをとれば金蘭会が勝利という状況になります。
ところが、就実はここから驚異の粘りを見せつけます。キャプテンの小川愛里奈選手を中心に、とにかくつないでつないで得点を奪っていくのです。宮部選手も本調子ではなかったとはいえ、この粘りは驚異的だったことでしょう。就実が粘って得点を奪うたびに、少しずつ流れが傾いていきます。そして第4セットを25-21で奪い返すと、最終セットも15-11で就実が取り、見事逆転勝利を果たしたのです。

まとめ

今年は黒後選手、宮部選手など、注目すべき選手たちがたくさんいる世代でしたね。 それだけに今大会でも注目ポイントがたくさんありました。 彼女たちは今後どういった進路を取るのでしょうか。そちらにも注目していきたいですね。