Vリーグとは?
Vリーグは日本のバレーボールの最高峰のリーグです。1967年に始まった前身の日本リーグから発展的解消という形で姿を変え、1994年に開幕しました。
リーグは最上位の「V・プレミアリーグ(男女8チームずつ)」、次いで「V・チャレンジリーグI(男女8チームずつ)」、そして一番下の「V・チャレンジリーグII(男子4チーム、女子2チーム+準加盟のチーム)」によって構成されており、シーズンの成績により入れ替え戦が行われます。
企業が母体のチームとクラブチームの両方が参加しており、中にはプロ契約の選手もいます。多くの日本代表選手は、このVリーグを主戦場として競技に取り組んでいるのです。
Vリーグの始まり
Vリーグの始まりには1993年に開幕したJリーグに代表されるような「プロ化」の流れが影響していました。当時も日本リーグは行われていましたが、多くの人気選手がいたバレーボールにおいても、サッカーと同様に「プロ化」を目指す動きが始まったのです。
準備期間が少なかったこと、企業チームの賛同が得られなかったこともあり、結果的にはプロリーグの開催には至りませんでした。しかし、バレーボールが将来においても人気スポーツであり続けるため、「組織のプロフェッショナル化」「選手のプロフェッショナル化」「運営のプロフェッショナル化」という「プロ事業化」を目指し、日本リーグを発展的に解消するという形でVリーグが発足することになりました。
Vリーグの発足は、日本リーグに何か問題があったからという訳ではなく、他競技のプロ化やバレーボールの将来を考えた上でのことでした。
近年のVリーグの特徴
近年のVリーグの特徴のひとつとして挙げられるのが、リーグに参加できるチームの裾野が広がっているということです。
従来のVリーグは、1部リーグに相当するV・プレミアリーグと2部相当のV・チャレンジリーグの2つで構成されていました。しかし、2015/16シーズンからV・チャレンジリーグがV・チャレンジリーグIとV・チャレンジリーグIIの2つに分かれ、3部制のリーグとなりました。さらに、V・チャレンジリーグIIには、準加盟という今までリーグへの参加資格のなかったチームの参加を認めたため、参加チームが増えました。
チームが増えるということは、競争が激化するということなので、リーグ全体のさらなるレベルアップが期待され、それがひいては日本バレーのレベルアップにつながる可能性を秘めているのです。裾野の拡大は近年のVリーグの中でも大きな変化のひとつと言えるでしょう。
まとめ
かつては男女ともにオリンピックでメダルを獲得するなど、強豪国として名を馳せた日本ですが、長い間低迷の時期を過ごしました。
しかし、2012年のロンドンオリンピックで女子代表が銅メダルを獲得するなど、かつての強さを取り戻しつつあります。
この日本復活の土台を築いたのがVリーグです。参加チームの裾野が広がりつつあるので、これからも多くの有望選手が発掘され、代表選手を輩出してくれることでしょう。
今後もVリーグに注目していきたいですね。
以上「これを知ればバレーボール観戦がもっと楽しくなる!Vリーグの歴史」でした。