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パラリンピックの水泳競技についての解説

2017 6/13 12:41
水泳,パラリンピック
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Photo by A.RICARDO/Shutterstock.com

以前はオリンピックより知名度の低かったパラリンピックだが、現在はさまざまな競技で活躍している選手たちの名前を耳にするようになった。 リオでも水泳競技は、多くの日本人選手がメダルを獲得している。 今回は、パラリンピックの水泳競技について紹介する。

パラリンピックの誕生と発展

1960年に行われたオリンピックの開催場所であるローマで行われた第9回国際ストーク・マンデビル競技大会が、第1回パラリンピックとされている。1964年には、東京でもパラリンピック東京大会として行われている。
1989年に国際パラリンピック委員会が設立されたことで、障がいのある選手の世界最高峰の競技大会となるパラリンピックへと発展して定着した。日本も積極的にパラリンピックに参加し、日本障害者スポーツ協会と協力して、1991年以降にジャパンパラ水泳競技大会などを開催している。
また、国際大会への派遣や強化選手の合宿なども行い、障がい者の競泳競技に力を入をれている。

パラリンピック水泳競技の歴史について

水泳競技は当初、肢体不自由の車椅子での生活をしている選手だけしか参加できなかった。しかし、その後、上肢・下肢切断の選手、視覚障がいの選手、知的障がいの選手などの参加が認められていき、現在は幅広くさまざまな障がいの選手たちが参加できるようになった。
水泳競技は、日本の選手が過去のパラリンピックで、たくさんのメダルを獲得してきた競技のひとつだ。

パラリンピックの競泳競技について

パラリンピックの競泳競技は、泳ぎ方と障がいの種類によってクラス分けされて行われる。泳ぎ方は「自由形・背泳ぎ・バタフライ」「平泳ぎ」「メドレー」の3つあり、それぞれの競技の中で、脳性マヒ、脊髄損傷、切断、機能障害などの身体障がい(肢体不自由)は9~10、視野の範囲や見え方など視覚障がいは3つにそれぞれ障がいの程度により分けらる。知的障がいは1つのクラスに分けられる。
また、これらと併せて、肢体不自由の選手は、運動機能のテストとしてベンチテスト、ウォーターテスト、競技観察なども行ってクラス分けされる。

パラリンピック競泳男子のエース 木村敬一

滋賀県栗東市出身の木村敬一選手は、先天性の疾患により2歳から全盲となった。小学校4年生の時に母のすすめで水泳を始め、小学校卒業後、筑波大学附属視覚特別支援学校に入学して水泳部で活躍した。2008年には北京、2012年にはロンドン、2016年のリオと3大会連続してパラリンピックに出場している。
ロンドンでは旗手を務め、100m平泳ぎ銀メダル、100mバタフライ銅メダルを獲得。リオでは、さらに厳しい練習を積み、50m自由形と100mバタフライで銀メダル、100m平泳ぎ、100m自由形で銅メダルとより多くのメダルを獲得して、2020年、東京での金メダルが期待されている。

2020年東京パラリンピックで期待の女子選手 一ノ瀬メイ選手

一ノ瀬メイ選手は、イギリス人の父と日本人の母とのハーフとして、1997年に生まれた。先天性右上腕欠損症で右腕が短く生まれたことで、地元のスイミングスクールへの入会拒否などのつらいこともあったが、堪能な英語を活かしてスピーチ大会で文部科学大臣賞なども受賞した明朗快活な選手だ。
2016年には、リオパラリンピックに出場し、個人6種目にエントリーしたが、いずれも決勝には進めなかった。パラリンピックの初舞台は飾ることはできなかったが、リオの経験を活かし、2020年の東京ではメダル獲得が期待される若い選手だ。

まとめ

パラリンピックはルールや方法などがオリンピックと少し違うが、努力をしている選手たちが輝く場であり、見どころ満載のスポーツの祭典だ。 2020年の東京で、選手たちが、どのような活躍を見せてくれるのか早くから期待が集まっている。