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パリオリンピックのサーフィンは「聖地」タヒチで開催、会場決定まで紆余曲折

2024 7/14 07:00SPAIA編集部
タヒチで行われるパリオリンピックのサーフィン,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

審判員のタワー新設に反対運動

パリオリンピックのサーフィンはタヒチ島のチョープーで行われる。パリから1万5700キロ離れた地球の裏側で、南太平洋にある仏領ポリネシアのタヒチ。リゾート地として世界的に有名だが、サーファーの聖地でもある。

水深15メートル以上の深い海から来た波が、浅いサンゴ礁に到達すると一気に隆起してビッグウェーブを生み出す。その高さは7メートルに達することもあるという。

ただ、パリオリンピックの会場決定には紆余曲折があった。

これまでもワールドツアーなど国際大会を開催してきた同所では、岸からのジャッジは不可能なため審判員が入る木造タワーが海中に設置されていたが、20年前に建設されて土台が腐食しているためアルミ製のジャッジタワーを新設する案が浮上。しかし、環境破壊につながるとして、地元住民が反対デモを起こしたのだ。

20万人以上の署名が集まり、既存の木製タワーにする案や、会場を別の場所に移す案も検討されたが、結局はアルミ製タワーの規模を縮小した上で、予定通りチョープーで開催することになった。

タヒチのジャッジタワー

Ⓒゲッティイメージズ

日本代表は五十嵐カノア、稲葉玲王、コナー・オレアリー、松田詩野の4人

日本代表は男子が東京オリンピック銀メダリストの五十嵐カノア、プロサーファーを父に持つ稲葉玲王、オーストラリア出身のコナー・オレアリー、女子は東京オリンピック代表に一時は内定しながら1年延期となって選考がやり直されたため出場を逃した松田詩野の計4人が出場する。

期間は7月27日から31日まで。サーファーの聖地で「波乗りジャパン」の活躍が期待される。

 

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