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横綱だけの特別な儀式「横綱土俵入り」とは

2017 8/25 10:07跳ねる柑橘
yokozuna
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土俵入りの型①「雲龍型」

せり上がりとは、四股を踏んだ後にすり足でジリジリと姿勢をあげていく動作のことだ。せり上がる際に、左手を胸のそばに持っていき、右手を伸ばして行う型が「雲龍型」だ。かつて雲龍久吉という力士が行っていた土俵入りの型を起源とするとされる。また綱の結びは輪を一つだけつくる。

これまで多くの横綱がこの雲龍型を選択してきたため、不知火型と比べると見慣れた型といえる。また雲龍型を選んだ力士のなかには大横綱とされる双葉山や大鵬など、優れた成績を残した者もいることから縁起の良い型だとされることもある。だが実際は短命に終わった力士もおり、単に雲龍型を選んだ力士の絶対数が多いことから、自然と大横綱が多く目立っているだけといえそうだ。

一門によっては全員が雲龍型を選ぶこともある。出羽海一門、高砂一門、時津風一門の横綱は全員が雲龍型を選択している。
最近では貴乃花さん、朝青龍さん、そして鶴竜関、稀勢の里関がこの雲龍型で横綱土俵入りを行っている。

土俵入りの型②「不知火型」

もう一つの型「不知火型」は、不知火光右衛門という力士が行っていた土俵入りのスタイルが由来とされている。
せり上がりの際に両手を伸ばすのが特徴で、両手を広げ低い体勢からダイナミックにせり上がるため、大柄な力士が行うと迫力のあるせり上がりとなる。
綱の結び目は輪を二つつくるため、不知火型の綱は雲龍型のものより重くなる。
雲龍型が縁起の良い型とされるのは、相対的にこの不知火型を選んだ横綱の中で短命に終わった力士が目立っているためとも言われる。たとえば玉の海さんは不幸にも在位中にお亡くなりになったほか、琴櫻さんや隆の里さんといった横綱も比較的短い在位で引退している。

だが近年の大相撲をけん引する白鵬関はこの不知火型を選択しているほか、日馬富士関も不知火型だ。とくに白鵬関は2017年名古屋場所現在で幕内最高優勝38回(歴代第一位)、横綱在位期間も歴代第二位と大横綱として長きにわたる活躍を見せており、不知火型の不名誉なイメージを覆したといえる。

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