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甲子園ボウルで法政大にかかる期待、東の王者としての存在感とアメフトの人気回復

2023 12/7 11:00SPAIA編集部
東北大を下した法政大,撮影:一般社団法人関東学生アメリカンフットボール連盟
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撮影:一般社団法人関東学生アメリカンフットボール連盟

「西高東低」続く学生アメフト界

アメリカンフットボールの大学日本一を決める第78回毎日甲子園ボウルは12月17日に阪神甲子園球場で開催される。今年は関西学院大と法政大が激突する。

日大アメフト部員による違法薬物事件が相次ぎ、アメフト界には逆風が吹く。大学側の対応も疑問視されるなど連日、報道されることによって、今やスポーツの域を超えた社会的関心事となっている。

だからこそ、甲子園ボウルではネガティブなニュースを吹き飛ばすような熱い戦いが期待される。下馬評では、8年連続57度目の出場で6連覇・34度目の優勝を狙う関学が有利だろう。日大が東の横綱として君臨していた時代が終わってから、学生アメフト界は「西高東低」が続いている。

2年ぶり19度目の出場で6度目の優勝を目指す法大。12月3日の全日本大学選手権準決勝では東北大を42-7と寄せ付けなかった。日本一へ「今年こそ」の思いは強いはずだ。

法大は甲子園ボウルで関学に3勝4敗1分

法大の初優勝は1972年。関学を相手に34-20で快勝した。その後、1992年に20年ぶりの出場を果たしたが、京都大に7-17で惜敗。1994年から3年連続で敗れたが、1997年に関学と21-21の引き分けで両校優勝となった。

2000年には関学を28-21で下して3度目の優勝。2005年からは立命、関学を倒して2連覇を果たした。関西勢の壁にはね返されたことも多いが、甲子園ボウルでの関学との対戦成績は3勝4敗1分と五分に近い成績を残している。決して相性は悪くないのだ。

法政大の甲子園ボウル成績


甲子園ボウルの通算成績は西日本代表の45勝28敗4分け。しかも、21世紀以降に限定すると19勝3敗と一方的だ。

東日本代表の3勝のうち2勝は2005、06年の法大(あと1勝は2017年の日大)。さらに来年からは大会方式が変更され、出場校が全国8学生連盟から1校ずつの計8校から、関東と関西は各3校の計12校に増える。

従って、決勝の甲子園ボウルは関西勢同士や関東勢同士の対決となる可能性があるが、現状の力関係を考えると関西対決となることはあっても、関東対決となる可能性は低い。

78回目の甲子園ボウル。東の王者として存在感を示すためにも、アメフトの人気回復のためにも、法大が関学を向こうに回すような熱いプレーが期待される。

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