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世界統一クラブ大会“ワールド・スーパーリーグ”構想、水面下で着々進行か サッカー世界統一リーグ構想①

2020 2/11 11:00Takuya Nagata
フロレンティーノ・ペレス会長Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

レアル・マドリーのペレス会長がFIFA会長に提案

レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長に、世界各地の有力クラブで構成された、ワールド・スーパーリーグ(仮称)の創設を提案していたことが分かった。

米紙ニューヨーク・タイムズが報じたことで明らかになったが、レアル・マドリーとFIFA共に、プライベートな会話とし、公には発表していないが、否定もしていない。

「ワールド・スーパーリーグ」は「クラブワールドカップ」と、何が違うのだろうか。クラブW杯では、各大陸のトップクラブが、短期間ホスト国に集い、セントラル方式で開催する。

それに対して、ワールド・スーパーリーグでは、各クラブは国内リーグから分離し、年間を通してリーグ戦を行うという。そんなことが、果たして可能なのだろうか。

世界サッカークラブ協会を新設、ワールド・スーパーリーグへの布石か

実は、この非公式な会談に先立ち、ワールド・スーパーリーグの準備とも見られる動きがあった。2019年11月15日にスイス・チューリッヒのFIFA本部で世界各地の有力クラブが集まり、世界サッカークラブ協会(WFCA)が創設され、レアル・マドリー会長のフロレンティーノ・ペレス氏が初代会長に任命された。

WFCAの創設メンバーは、レアル・マドリー(スペイン)、ACミラン(イタリア)、ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)、リーベル・プレート(アルゼンチン)、クラブ・アメリカ(メキシコ)、広州恒大(中国)、TPマゼンベ(コンゴ)、オークランド・シティ(ニュージーランド)だ。今後は順次、会員クラブを増やしていくという。

WFCAは、言うなれば、欧州クラブ協会(ECA)の世界版だ。これまで、発言力のあるクラブは、欧州に集中していたが、今後はこの組織を通して、アジアはもちろん、世界中のクラブの声が届きやすくなるかもしれない。 ジャンニ・インファンティーノFIFA会長は次のように語る。

「サッカー界のステークホルダーの話に耳を傾けることは、FIFA会長の義務です。サッカーコミュニティーの様々なメンバー間のオープンで建設的な対話が、競技の未来に向けて、適切なバランスと最良のソリューションを見出すために不可欠だとFIFAは考えています」

寡占する欧州から資金を世界に分散

これまで世界中の資本が、ヨーロッパサッカーに集中的に投資されてきた。インファンティーノFIFA会長は、アフリカ、アジア等のクラブサッカーの水準を高めることにより、欧州に留まらず、世界中で同様の投資環境を整備し、資本家に投資する価値を提示しようとしている。

インファンティーノFIFA会長は続ける。

「FIFAの使命は、世界レベルでサッカーを発展させることです。これには、各地のクラブサッカーの計画と大会コンセプトの策定が含まれます。欧州クラブが更に成長することを望んでいます。それは世界のサッカーに良いことだからです。しかし同時に、ヨーロッパ以外のクラブも成長して、いつかは欧州クラブに太刀打ち出来るようにしたいのです」

ワールド・スーパーリーグ構想はまだ公には発表されておらず、今の段階では荒唐無稽な話のようにも思える。一般的な議論が深まるのは、まだまだ先のことだろうが、日本にも直接影響が出る可能性があるため、今後の動向に注目だ。


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