デリカット
サッカー選手の中にはファンやチームメイトから特別な名前で呼ばれる選手・監督がいる。そこには彼らの特徴や性格、過去の経歴など様々な由来がある。そんなニックネームとともに選手・監督を紹介する。
2018年はFC東京が強い。開幕からの3試合は1分2敗と苦しいスタートだったが、長谷川健太監督の戦術がチームに浸透しはじめた第4節以降は8勝3分1敗(第15節終了時点)。第10節には首位を快走するサンフレッチェ広島にも勝利した。
この快進撃を支える1人が、セントラルMFの橋本拳人。開幕から3試合はベンチスタートだったが、第4節から11試合連続フルタイム出場中だ。FC東京の快進撃は、橋本がポジションを掴んだところから始まったともいえる。
チームメイトは橋本を「ケント」「ケンティ」と呼ぶが、2016年の選手名鑑では自らのニックネームを「デリカット」としていた。「ケント」という名前の響きが、主に1980年代から90年代にかけてテレビで大活躍していたケント・デリカット氏に結びついたのだろう。
「デリカット」と名付けたのは、2017年までFC東京でプレーしていた徳永悠平だ。24歳の橋本はケント・デリカット氏を知らないというが、34歳の徳永にとって「ケント」といえば「ケント・デリカット」だったことは想像に難くない。
ちなみに2017年はさらに進化して「デリケン」。その後、徳永がV・ファーレン長崎に移籍した2018年は、橋本が選手名鑑で紹介するニックネームは「ケンティ」に変わっている。