「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

浦和レッズ、マチェイ・スコルジャ監督が今季限りで退任「最後まで一緒に闘いましょう」

2023 11/22 07:00SPAIA編集部
マチェイ・スコルジャ監督,Ⓒゲッティイメージズ
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

チームを史上3度目のアジア王者へと導く


J1・浦和レッズは21日、マチェイ・スコルジャ監督が今季限りで退任することを発表した。

今年1月に監督就任が発表されたポーランド出身の名将は、5月に行われた『AFCチャンピオンズリーグ2022』の決勝戦でサウジアラビアのアルヒラルを破り、チームを5大会ぶり3度目のACL制覇に導く大仕事を成し遂げた。

その後、天皇杯はラウンド16で敗退。YBCルヴァンカップでは決勝まで進むも、アビスパ福岡に1-2で敗れて2つ目のタイトル獲得はならず。リーグ戦も第32節を終えた段階で3位と好位置につけているが、11月12日に行われたヴィッセル神戸戦に敗れ、こちらも優勝の可能性が消滅していた。

スコルジャ監督はクラブを通じて「浦和レッズという素晴らしい場所を去ることは、私にとっても非常に辛い決断ですが、私の人生において仕事と家族の優先順位を変えるべき時だと感じ、こうした決断を下しました」と退任に至った経緯を説明。

そのうえで、「私の将来の目標は、再び監督として浦和レッズに戻ってくることです。リカルド(ロドリゲス)前監督から引き継いだバトンを次の監督に渡すことになりますが、浦和レッズは素晴らしいクラブであり、素晴らしいスタッフや選手、そして情熱的なファン・サポーターがいます。これからも素晴らしい結果を残していけると思っていますし、浦和レッズの未来は明るいものになると確信しています」とチームのさらなる発展を願った。

また、優勝の可能性は潰えたものの、今季のリーグ戦はまだあと2試合残っている。さらに浦和には連覇がかかるACLに加え、12月12日からはサウジアラビアで『FIFAクラブワールドカップサウジアラビア2023』という大一番も控えている。

指揮官は最後に「まだ、シーズンは終わっていません。だから今は、さよならは言いません。幾つもの大事な試合が残っていますし、闘いは続きます。決意をもってJリーグ3位を死守し、ACL、クラブワールドカップと、最後まで一緒に闘いましょう」とファン・サポーターに呼びかけた。

クラブコメント全文


▼ マチェイ スコルジャ監督

今シーズンをもって、浦和レッズの監督を退任することを決断しました。

浦和レッズという素晴らしい場所を去ることは、私にとっても非常に辛い決断ですが、私の人生において仕事と家族の優先順位を変えるべき時だと感じ、こうした決断を下しました。

決断にあたっては、クラブと多くの時間をかけて話し合いを重ねてきました。シーズンを通じて私に寄り添い続け、そしてこの決断を尊重してくれた土田SD(スポーツダイレクター)や西野TD(テクニカルダイレクター)にはこの場を借りて感謝を伝えたいと思います。

浦和レッズというクラブは、素晴らしい人たちによって形作られています。

選手、チームスタッフ、クラブスタッフ、そしてファン・サポーターのみなさんが、特別なおもいをもって関わっているクラブです。

私はこの素晴らしいクラブに、大きなリスペクトを抱いています。

私の将来の目標は、再び監督として浦和レッズに戻ってくることです。

リカルド(ロドリゲス)前監督から引き継いだバトンを次の監督に渡すことになりますが、浦和レッズは素晴らしいクラブであり、素晴らしいスタッフや選手、そして情熱的なファン・サポーターがいます。

これからも素晴らしい結果を残していけると思っていますし、浦和レッズの未来は明るいものになると確信しています。

まだ、シーズンは終わっていません。

だから今は、さよならは言いません。

幾つもの大事な試合が残っていますし、闘いは続きます。

決意をもってJリーグ3位を死守し、ACL、クラブワールドカップと、最後まで一緒に闘いましょう。

▼ 土田尚史SD

まず初めに、クラブを代表してマチェイ監督へ、心からの感謝を伝えたいと思います。

マチェイ監督は、監督としての技量の素晴らしさは勿論ですが、一人の人間としても、浦和レッズというクラブやそこに集う全ての人と真剣に、そして誠実に向き合ってくれました。

そのような素晴らしい監督に、来シーズンも引き続きチームを率いていただきたいという強いおもいがクラブの総意でしたが、それが叶わないことを非常に残念に、またそれを期待してくださった方々に対しては大変申し訳なく思っています。

マチェイ監督やリカルド前監督が成長させてきたチームを、さらに成長させることが期待できる監督に来シーズンの指揮を任せることになりますが、これまでも繰り返し申し上げている通り、成長のプロセスとしては方向性をいかに継続していけるかが重要だと認識しており、今回の監督交代によって継続が断たれることは決してありません。

浦和レッズの歴代監督とリーグ順位


【関連記事】
Jリーグ歴代得点王一覧 歴史に名を刻んだストライカーたち
J2通算得点ランキング 歴代1位の大黒将志ら時代を彩ったストライカーたち
アルゼンチン撃破でも浮かれないサッカーU-22日本代表、パリ五輪へ高まる期待