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躍進のJ初年度、鹿児島ユナイテッドFCの2016-2017を解説


サッカー 青

出典 http://www.asahi.com/?iref=com_gnavi_top

今季J3入りを果たした鹿児島ユナイテッドFC。 最終的には5位でシーズンを終えることになりましたが、J3初年度ながら一時は首位に立つなど躍進を見せたシーズンでした。 そんな鹿児島ユナイテッドFCの今季を振り返ります。

悲願のJクラブに

鹿児島ユナイテッドFCがJリーグに入りに動き出したのは、Jリーグがまだ3年目の1995年、九州リーグで戦うヴォルカ鹿児島がJリーグを目指すことを表明したことに始まります。しかし、経営問題などで何度も計画の見直しを迫られ、その計画自体がストップしたかのようになってしまいます。
そんな中で鹿児島を本拠地とする別のクラブFC KAGOSHIMAが新たにJリーグを目指すことを表明。鹿児島からJリーグを目指すクラブが2つできることになります。 これを受け、2クラブが同一スタジアムを使用していたことなどから、Jリーグ側は一本化を要請。その結果、同じ街のライバルクラブが合併することを目指しますが、当然ながら話し合いは難航。しかし、2年にわたる協議の末なんとか合併がまとまり、鹿児島ユナイテッドFCが誕生。2016年にようやくJ3に加入することになりました。

チームの大黒柱も紆余曲折を経験した苦労人

鹿児島ユナイテッドFCの攻撃は、中盤の底に位置する赤尾公選手の縦パスから始まります。この赤尾選手も紆余曲折、異色のキャリアを積んできました。
赤尾選手が最初に全国的に注目を集めたのは鹿児島実業高校時代。2年時には高校選手権で優勝、3年時にはキャプテンとなり再び決勝に進出、最後は乾選手や楠神選手を擁する野洲高校に敗れてしまいますが、U-18日本代表候補にも選出されるなど多くの注目を集めました。 大学卒業後に加入したのは、翌年にはJ2に昇格するガイナーレ鳥取。赤尾選手は出場機会をつかめず、翌年には現役を引退。アマチュアとしてプレーする道を選びます。
しかし、2012年に故郷のヴォルカ鹿児島がJリーグ入りを目指す中でオファーを出して現役復帰。2016年のシーズン、ついに赤尾公選手がJリーグの舞台に立つことになりました。

元日本代表 浅野哲也率いる鹿児島ユナイテッドFC

鹿児島ユナイテッドFCの監督は、元日本代表で、名古屋グランパス、浦和レッズ、FC東京でプレー、さらにアビスパ福岡で監督を務めた浅野哲也氏。プレーヤーとしても監督としても経験豊富な浅野氏に率いられてJ3入りを果たしたチームは、今季前半は8試合連続負けなしを達成するなど、経験豊富なライバルクラブを抑えて一時は首位に立つことになります。
チームを支えたのは再び表舞台に帰ってきたゲームメイカー赤尾公選手と、今季加入したJ3得点王となる藤本憲明選手。鹿児島ユナイテッドFCの攻撃は低い位置でゲームをコントロールする赤尾選手の縦パスから一気に加速。そこに多くの選手が飛び込み、運動量豊富な藤本選手がフィニッシュに持っていくという形ができあがっていました。

スタジアム問題

J3初年度でありながら快進撃を見せていた鹿児島ユナイテッドFCですが、シーズン中の2016年9月28日、この時点の成績としては3位でまだ優勝の可能性もあったチームに、来季のJ2ライセンス不交付が伝えられます。つまり、もし今シーズン優勝したとしてもJ2に昇格することはできないという内容です。
そうなった理由はスタジアムの問題でした。鹿児島ユナイテッドFCのホームスタジアムである鹿児島県立鴨池陸上競技場は、2020年の国体に向けて2017年からスタジアムの改装に着手。そのため2017年はメインスタンドが全面使用できず、観客席がライセンスの基準に達していない状態になってしまうからでした。 この結果が影響したのか、シーズン終盤は負けが混み、最終的には5位でシーズンを終えることになります。

新たな一歩となる2017シーズン

念願のJリーグ入りとなった2016年。最終順位が5位と躍進を見せたシーズンでしたが、今季をもって浅野哲也監督の退任が決定、後任の監督にはさらに経験豊富な三浦泰年氏を招聘することもきまり、さらなるステップアップへのスタートをきることをクラブは選択します。
そして、ステップアップのために決して避けては通れないのがスタジアム問題。こちらについては、鹿児島ユナイテッドFCのサポーターグループがいち早く動き出し、新スタジアムの整備要望についての署名活動を開始。すると、その活動と今季の結果を受けて行政でもスタジアム建設に向けての動きが見られるようになってきました。 2017年は鹿児島ユナイテッドFCにとって新たなスタートのシーズンになりそうです。

まとめ

さまざまな壁にぶつかりながらもついに念願のJリーグ入を果たした鹿児島ユナイテッドFC。今シーズンの成績はひとまず成功と言っても良いでしょう。 しかし、鹿児島は現日本代表の大迫選手らの出身地であり、サッカーのポテンシャルは全国の中でも高い地域。まだまだこんなものではないはずです。 鹿児島のサッカーを引っ張る存在となりうる鹿児島ユナイテッドFCのさらなる躍進に期待したいところです。

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