FCバルセロナ・アトレティックから完全移籍
FCバルセロナ・アトレティック(スペイン)からJ1浦和レッズに完全移籍で加入したFW安部裕葵(24)が14日、オンライン会見に出席した。
安部は広島・瀬戸内高から2017年に鹿島アントラーズ加入。2019年7月にFCバルセロナのリザーブチームであるバルセロナB(現バルセロナ・アトレティック)に完全移籍した。2019-20シーズンは20試合4得点の活躍を見せたが、右大腿二頭筋腱の断裂などケガに苦しみ、ここ2年間は公式戦出場なし。2022-23シーズン終了後の6月30日、契約満了によりバルセロナ・アトレティックを退団した。
会見では「チームに合流して1週間経つが、温かく迎えていただき、居心地がいい。まだ部分的に合流した段階なので、まずは心肺機能を上げて、ケガもあったのでチームのメディカルと協力しながら復帰を目指しています」と落ち着いた口調で語った。
「家族や友達が喜ぶ姿を想像できたのは大きかった」
東京都北区出身で「出身地からは一番近いプロサッカーチーム。子供のころ唯一、会場に行ったのも埼玉スタジアムでした。今回オファーが届いて、家族や友達が喜ぶ姿を想像できたのは大きかった。身近な方も喜んでくれています」と地元に近いクラブへの移籍に意気込む。
2019年、コパ・アメリカに臨む東京五輪世代中心の日本代表に初選出され、同年6月のコパ・アメリカのチリ戦でA代表デビューを果たしたものの、ケガのため東京五輪出場は叶わなかった。「正直、多少複雑な思いはありました」と胸の内を明かす。
同時にバルセロナで世界トップレベルを肌で感じ、「棘のある言い方になるけど、実際そこまで差はない。日本のサッカーが向くべき方向を向けば差は縮まる」と実感できたことは大きな収穫でもある。今度は浦和にそれを還元する番だ。
「右でも左でも真ん中でもワントップでも、いいプレーできると思っている。まずはピッチに立つこと。それ以上のことはあまり考えていない」と話す安部。背番号7のユニフォームを身にまとい、子供のころに訪れて感動した満員の埼玉スタジアムが復活の舞台となる。
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