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サッカーワールドカップに「出場」した日本人審判、山下良美審判員がカタール大会へ

2022 11/17 06:00SPAIA編集部
山下良美審判員,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

山下審判員がW杯初の女性審判員に選出

サッカーのワールドカップカタール大会は選手だけでなく、審判にとっても晴れ舞台だ。山下良美国際審判員(36)はワールドカップ史上初の女性審判員6人のうちの1人に選出。研修やトレーニング、英語の勉強などに取り組みながら「その時」を待っている。

山下審判員は東京学芸大女子サッカー部で選手としてプレー。卒業後に審判資格を取得し、2019年の女子ワールドカップや2021年の東京五輪女子サッカーなどに選出された。

さらに2021年5月のJ3・Y.S.C.C.横浜対テゲバジャーロ宮崎でJリーグ史上初の女性主審。2022年9月18日のJ1・FC東京対京都サンガでは、J1リーグでも女性として初めて主審を務めた。

W杯「初出場」は丸山義行審判員

サッカーに関わる者全てが憧れるワールドカップの夢舞台。日本で初めて「出場」したのは丸山義行審判員だった。1970年ワールドカップメキシコ大会のペルー対ブルガリア、ペルー対モロッコで線審を務めた。1964年の東京五輪、1968年のメキシコ五輪を経て初めてワールドカップのピッチに立った。

続いて髙田静夫審判員が1986年メキシコ大会、1990年イタリア大会に参加。岡田正義審判員は、日本代表が初出場した1998年フランス大会のイングランド対チュニジアで主審を務めた。

上川徹審判員は2002年日韓共催大会のアイルランド対カメルーンで主審、2006年のドイツ大会ではポーランド対エクアドル、イングランド対トリニダードトバゴ、3位決定戦のドイツ対ポルトガルで主審を務め、準決勝のドイツ対イタリアでは第4審判だった。

廣嶋禎数審判員は上川審判員とともに2006年ドイツ大会のポーランド対エクアドル、イングランド対トリニダードトバゴ、3位決定戦のドイツ対ポルトガルで副審を務めた。

西村雄一審判員は2010年南アフリカ大会の4試合で主審、決勝のスペイン対オランダでは第4審判を務め、2014年ブラジル大会の開幕戦ブラジル対クロアチアでも主審を務めた。

相楽亨審判員も西村審判員とともに2010年南アフリカ大会のウルグアイ対フランスの副審、決勝のスペイン対オランダで第5審判、2014年ブラジル大会の開幕戦ブラジル対クロアチアで副審を務め、2018年ロシア大会にも3大会連続で選出された。

名木利幸審判員は2014年ブラジル大会開幕戦のブラジル対クロアチアを担当。佐藤隆治審判員と山内宏志審判員は2018年ロシア大会に選出された。

ちなみに女子ワールドカップには吉澤久恵審判員、大岩真由美審判員、深野悦子審判員、山岸佐知子審判員、高橋早織審判員も「出場」している。普段は注目されることの少ない審判だが、カタール大会では山下審判員にもスポットライトが当たっている。

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