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なでしこJAPAN低迷の裏に欧州女子サッカーの活性化 W杯王者の米でも地位向上目指し訴訟

2019 7/14 07:00Takuya Nagata
2019女子ワールドカップで優勝した米代表
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欧州国内大会の観客動員も大盛況

昨季、アトレティコ・マドリーは、バルセロナ戦でスペインの女子サッカー最多観客動員数60,739人の記録を打ち立てた。他にもスペインやイングランド等の国内の女子大会では、男子顔負けの観客動員数の試合がいくつもあった。元々、男子サッカーの文化や人気は凄まじいものがあり、そこで培ったノウハウやインフラを女子サッカーで生かしている。

新シーズンのイングランド・FA女子スーパーリーグ(FAWSL)で、チェルシーとトッテナムが開幕戦でロンドンダービーを戦う。その会場は男子の本拠地と同じスタンフォードブリッジ(収容:41,798人)で、全席無料にすることを発表した。

今回の企画には、ワールドカップに参加したチェルシーの6選手を労う意味が込められているという。これは、欧州ビッグクラブが、1試合くらい無料にしても、他で吸収できる経済力を有していることを如実に物語る事例でもある。

欧州各国では、ファンの関心が高まることで、選手の気が引き締まるのはもちろんだが、入場料収入やスポンサー契約等、財政的にも強化されて、競技レベルが向上する環境が整ってきている。

一方のなでしこリーグの観客動員は年々減少傾向にあり、昨季は1試合平均約1,400人だった。

現在、実力世界ナンバーワンの米国にも目を向けてみると、女子代表の地位向上を目指す動きがある。男子代表チームより、女子代表チームの方が好成績で、アメリカ合衆国サッカー連盟(USSF)の収入も女子代表の活躍による部分が大きいにもかかわらず、男子代表選手の方が大幅にボーナスが上回っているのはおかしいとして、USSFに対する訴訟が起こっているのだ。

女子代表の地位向上・待遇改善が行われれば、女子代表の強化が進むことが予想される。

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