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なでしこJAPAN低迷の裏に欧州女子サッカーの活性化 W杯王者の米でも地位向上目指し訴訟

2019 7/14 07:00Takuya Nagata
2019女子ワールドカップで優勝した米代表
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Ⓒゲッティイメージズ

女子サッカーW杯は米国が2連覇

フランスで開催された2019女子サッカーワールドカップは、アメリカの2連覇で幕を閉じた。2大会ぶりの優勝を目指した日本代表は、決勝トーナメント1回戦でオランダに1-2で敗れ、ベスト16で敗退という結果に終わった。

なでしこジャパンの高倉麻子監督は「欧州はものすごい勢いで活性化している。欧州の選手たちの顔色が変わってきている。このままではどんどん置いていかれる」と危機感を口にした。

日本が女子W杯に初優勝した2011年と続く2015年大会共に、決勝戦の対戦カードは、日本対アメリカだった。しかし、その図式は崩れ、奇しくも日本を倒したオランダが決勝まで進出した。8強に進出したのは米国以外、すべて欧州のチーム。欧州諸国に地の利があった。日本は、グループステージでも1位通過をイングランドに許し、2位で終えていた。

低迷の要因は色々あるだろうが、日本の女子サッカーは今でも世界の強豪。世界一奪還へ、どんな状況でどんなチーム相手でも勝てる実力を再び蓄えるために巻き返しを期待したい。

一方で日本の低迷を日本代表の弱体化だけで語ることはできない。というのも、高倉監督の発言通り、いま欧州の女子サッカーは過去にない盛り上がりを見せているのだ。

データは欧州サッカーの隆盛を示唆

欧州で女子サッカーがどれだけ盛り上がっているのかを示すデータを見てみよう。

英国では、今大会の準決勝イングランド対アメリカ戦の瞬間最高視聴率は47%で、決勝戦もイングランドが敗退したにもかかわらず瞬間最高視聴率は、38.5%だった。BBCによると前回のカナダ大会から視聴者数が2倍以上になったという。

2011年に、日本が女子ワールドカップで初優勝した時の日本国内の瞬間最高視聴率は、27.7%。同じく日本とアメリカが対戦した2015年女子ワールドカップ決勝戦の日本での瞬間最高視聴率は、21.8%だった。下降傾向にあった日本に対し、イングランドでは大きく上昇した。

2018年男子ワールドカップと比較すると、日本では決勝トーナメント一回戦・ベルギー戦の瞬間最高視聴率が42.6%。英国では準決勝イングランド対クロアチア戦の瞬間最高視聴率が40%だった。

英国では、女子サッカー熱が男子と同じレベルに達している可能性をこの数値は示している。

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