インターハイでは第4ピリオド無念の逆転負け
広島県代表広島県立広島皆実高等学校は、2017年インターハイの1回戦で群馬県代表前橋育英高等学校に77対60、2回戦で長野県代表東海大学付属諏訪高等学校に87対66、3回戦で高知県代表高知中央高等学校に73対64と勝ち進んだものの、準々決勝で福岡県代表福岡第一高等学校と対戦し、65対78で敗れた。
この試合の打1ピリオドでつけられた8点差を第2ピリオドで逆転し、逆に6点差をつけて前半を終了した。後半は拮抗した展開が続き、第3ピリオドを54対54の同点で終え、第4ピリオドへ突入する。
流れをつかみたい最終ピリオドだったが、逆に流れは福岡第一へと傾き、11対24と差をつけられ、準決勝進出は叶わなかった。
インターハイは4年連続、ウインターカップは3年連続出場継続中
広島県立広島皆実高等学校は、1901年(明治34年)創立の広島市にある県立高校だ。
バスケットボール部は男女ともインターハイの常連校で、過去5年間を見てみても、男子はインターハイ、ウインターカップ共2014年~16年まで3年連続出場している。女子は2013年と2016年に両大会とも出場を決めている。
2017年にも男女ともインターハイ出場を決めており「2年連続2大会への男女同時出場となるか」と期待もかかる。
特に男子は、2017年インターハイでベスト8に進出しており、ウインターカップでも2007年と2016年のベスト16を更新したいところだ。
2017年中国大会は逆転で優勝
2017年広島県インターハイ予選では、準決勝で広島観音高等学校に111対64で圧勝すると、決勝では如水館高等学校に98対74で勝利して優勝を飾った。この試合は第1ピリオド25対19で6点のリードを奪うと、毎ピリオドリードを広げ挽回のチャンスを与えなかった。
5月に行われた中国大会でも、準決勝で山口県1位の豊浦高等学校に74対52で快勝すると、決勝では島根県1位の松江西高等学校に90対87と競り勝ち、19年ぶりとなる3回目の優勝に輝いた。最終ピリオド54対65の11点ビハインドから36得点を挙げ逆転に成功し、3点差で逃げ切り爆発的な力を見せつけた。
頼りになるシューティングガード小川俊哉選手
小川俊哉選手は背番号5番をつける身長176㎝のシューティングガードだ。
バスケットボール強豪校の広中央中学校出身で、1年生の時よりベンチ入りを果たし、2015年ウインターカップにもスターティングメンバーとして出場して12得点を挙げている。
2016年には中心選手として、常に20点近くの得点を挙げウインターカップのベスト16に貢献した。
3年生となった2017年インターハイでは、初戦前橋育英高戦で26得点を挙げ、77対60の勝利に貢献しチームをベスト8へと導いた。
期待のルーキー三谷桂司朗選手
三谷桂司朗選手は、背番号10番をつける身長189㎝のセンターだ。
2016年広島県中学校総合体育大会を制した井口中学校から入学したばかりのルーキーながら、2017年インターハイでは4試合ともスターティングメンバーに起用された。
特に3回戦の高知中央高戦では3Pシュートを2本共成功させ、24得点を挙げる活躍でチームのベスト8進出に貢献した。高知中央高が追い上げを見せた第4ピリオドの勝負所で、相手を突き放す連続得点は見事だった。
2017年ウインターカップベスト4の実力は十分にある。