サイモン・エイモーヘッドコーチは任期満了で退任
日本ラグビーフットボール協会は、男子セブンズ日本代表サイモン・エイモーヘッドコーチの任期満了による退任に伴い、フィル・グリーニング新ヘッドコーチ(48)が9月1日付で就任すると発表した。
グリーニング氏はイングランド出身で、現役時代はイングランド代表(キャップ27)として1999年のワールドカップウェールズ大会などに出場。引退後はセブンズイングランド代表アシスタントコーチ、セブンズスコットランド代表プログラム責任者兼15人制代表コンタクトスキルコーチ、セブンズアメリカ代表アシスタントコーチ兼ハイパフォーマンスコーディネーターなどを歴任している。
HSBCワールドラグビーセブンズシリーズやオリンピック3大会等で男女アメリカ代表の躍進を支えてきた実績を持ち、日本での指導は初めて。男子セブンズ日本代表は9月7日から開催されるアジアラグビーセブンズシリーズ2024韓国大会に向け、8月下旬から活動を開始する。
また、宮崎善幸女子セブンズ日本代表チームディレクターの任期満了による退任に伴い、2024年9月1日から梅田紘一男子セブンズ日本代表チームディレクターが、男女セブンズ日本代表チームディレクターとして男女のチームディレクターを務めることも決定した。新旧ヘッドコーチのコメントは以下の通り。
■フィル・グリーニング新HC
「男子セブンズ日本代表のプログラムを率いることになり、ワクワクしていますし、光栄に思っています。競技力、スキルの開発からパフォーマンスまで、あらゆる分野でプログラムを発展させ、日本の素晴らしい若い選手たちのためのパスウェイを作っていきたいと思います。私の目標は、所属クラブや大学と関係を築き、選手中心のアプローチで日本の若い才能を育てることで、選手のパスウェイを作り、深めていくことです。日本にはラグビーに対する深い伝統と愛情があり、常に最高の舞台でパフォーマンスを発揮すべきであり、それを成し遂げて貢献してまいりたいと存じます」
■サイモン・エイモー前HC
「この3年間、日本のセブンズのプログラムをサポートする機会と名誉を与えてくださった日本ラグビー協会に感謝いたします。男子セブンズ日本代表チームのヘッドコーチに就任して以来、選手たちの努力と学ぶ気持ちにより、アジア競技大会でのメダル獲得から2024年のアジアラグビーセブンズシリーズ優勝、そしてパリ2024オリンピックへの出場権獲得へと大きく前進しました。パリオリンピックでは、トップ国との運動能力の差が浮き彫りになりましたが、パリの観衆を魅了した速く勇敢なプレースタイルと革新的なセットプレーが、素晴らしい日本の子ども達がセブンズラグビーをプレーし、将来オリンピック選手になるきっかけとなることを願っております」
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