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【新日本】前哨戦開催中!もうすぐ令和初のビッグマッチ「レスリングどんたく」

2019 4/29 15:00柴田雅人
プロレスリング,ⒸShutterstock.com

昨年に続き今年も2DAYS

昨年から2DAYS体制へと移行している「レスリングどんたく」が、今年も福岡・福岡国際センターを舞台に5月3日、4日に行われる。

その前哨戦となる興行「Road toレスリングどんたく2019」が現在開催されている。今年の大会では初日に「NEVER無差別級」、「IWGPジュニアヘビー級」、そして2日目に「IWGPヘビー級」のタイトルマッチがそれぞれ予定されている。今回は大会を前に、一足先に各タイトルマッチの内容を確認していきたい。

玉座維持?それとも復権?

初日の第7試合に組まれたのは、ジェフ・コブ(ROH)とタイチ(鈴木軍)が相対するNEVER無差別級選手権試合。この1年で7回ものタイトル移動が発生している、ファンにとってはどう転ぶか予想しがたい試合である。

マイケル・エルガン(2019年3月末をもって退団)のタッグパートナーとして、「WORLD TAG LEAGUE2017」で新日本プロレスに初参戦したジェフ・コブは、先日行われた「G1 SUPERCARD」で王者ウィル・オスプレイを破り初戴冠。ROH世界TV王者を含めた2冠王者として、ここはきっちり防衛を果たして足固めとしたい。

そのジェフ・コブに挑むのは、第20代王者の肩書を持つタイチ。前回の戴冠後は1度もベルトを防衛することができなかっただけに、ここはベルトを取り戻して復権を印象付けたいところだろう。

ちなみに、仮にタイチが新王者となった場合は、1度目の防衛戦で獣神サンダー・ライガーと対戦する可能性も浮上している。この両者の対戦といえば、試合中に「鬼神ライガー」が降臨したIWGPジュニアタッグ王座決定戦(2012年6月16日)が思い出されるが、あの激闘が再びマット上で展開されるかどうかも要注目だ。

現王者対前王者の一戦

NEVER無差別級タイトルマッチの後に行われるのが、初日のメインイベントであるIWGPジュニアヘビー級タイトルマッチ。対戦カードは王者ドラゴン・リー(CMLL)対挑戦者石森太二(BULLET CLUB)となっている。

前述の「G1 SUPERCARD」で行われた同級タイトルマッチ(3WAY戦)を制し、三度目の挑戦でベルトを手にしたドラゴン・リー。“格闘技の聖地”マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で勝利を収めた勢いそのままに、初防衛戦でも結果を出すことはできるか。

同試合でドラゴン・リーに玉座を明け渡した前王者石森だが、自身が直接フォール負けを喫したわけではない。前回と違って“タイマン”形式で戦うこのタイトルマッチで借りを返し、失ったベルトを取り戻したいところだ。

同年代同士の決戦

2日目のメインイベントに予定されているIWGPヘビー級タイトルマッチ。同年代レスラーであるオカダ・カズチカ(CHAOS)とSANADA(LIJ)がぶつかるこの一戦が、今大会で最も注目度の高いカードであるといっても過言ではない。

4度目の戴冠から12回防衛と長期政権を築くも、ケニー・オメガ(現AEW)に敗れて以降はベルトから遠ざかっていたオカダ。しかし、「G1 SUPERCARD」で前王者ジェイ・ホワイト(BULLET CLUB)を下し“定位置”へと返り咲いた。

また、今月12日には自身のツイッター上で、かねてから交際していた声優・三森すずことの結婚を報告。リング内外で絶好調の“レインメーカー”には、この試合でも絶大な応援が注がれることだろう。

挑戦者のSANADAは、この試合がオカダとの3度目の対戦となる。1度目のIWGPヘビー級タイトルマッチ(2018年2月10日)、2度目の「NEW JAPAN CUP 2019」決勝戦(2019年3月24日)と連敗を喫しているだけに、この一戦にかける意気込みは相当なものだろう。“三度目の正直”でオカダを撃破し、初戴冠を果たすことはできるだろうか。

平成から令和へと新元号が移った後に行われる、初めてのビッグマッチでもある「レスリングどんたく」。各タイトルマッチでも、新時代が到来するようなことが果たして起こるのか。“令和の新日本プロレス”を占う意味でも、見逃せない一戦となることは間違いない。

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