株式会社だんきち・与島大樹CEOインタビュー
新型コロナウイルスの感染拡大により、プロ野球はオープン戦が無観客試合となり開幕は延期、センバツ高校野球は中止された。練習さえ制限されている学校もあるだろう。
そんな中、全国のダンススタジオ運営会社や講師に対して支援を行う「スポともダンス」レッスンアプリを提供する株式会社だんきちCEOの与島大樹氏を取材した。ジムに行けない大人や休校中の子供たちだけでなく、しなやかな体づくりを目指すスポーツ選手にも取り入れてもらいたい。
新型コロナウイルスの感染拡大により、プロ野球はオープン戦が無観客試合となり開幕は延期、センバツ高校野球は中止された。練習さえ制限されている学校もあるだろう。
そんな中、全国のダンススタジオ運営会社や講師に対して支援を行う「スポともダンス」レッスンアプリを提供する株式会社だんきちCEOの与島大樹氏を取材した。ジムに行けない大人や休校中の子供たちだけでなく、しなやかな体づくりを目指すスポーツ選手にも取り入れてもらいたい。
SPAIA編集部(以下、編集部):新型コロナウイルスの影響により休校を余儀なくされた全国のダンススタジオや講師に支援をされたと伺いましたが背景を教えていただいてもよいでしょうか。
与島大樹(以下、与島):もともと「スポともダンス」はスマホひとつでレッスンを受けられるサービスなんですが、今回のコロナショックで少しでも貢献し人々を元気づけることができたらいいなと思い、支援することを決定しました。
学校の授業がオンラインになり、小さいお子さんをもつご家庭では負担が大きいと思うんです。実際に弊社の社員がリモートワークをしていてもお子さんの世話で仕事がはかどらないのでYouTubeばかり見させてしまっていると言っていました。
もちろん、動画を見て楽しむのもいいんですが、小学校で体育の授業にも取り入れられているダンスをオンラインで習得できたら学ぶ子供も、親も、そしてダンスを習いたい大人たちにも喜んでもらえるんじゃないかと思います。
編集部:オンライン授業で頭を使ったら、今度はオンラインでダンスを学び、体を動かしましょうということですね。
与島:はい、健康的にもいいですよね。もともとはダンスを習いたくてもスタジオに通うのが難しかったり、自由な時間に自宅で習得したいというユーザーのニーズが高いサービスなんですが、いまの環境でますます注目いただいています。
一方で、リアルなスタジオやそこで教えている講師はクラスがなくなってしまったり、生活面でも厳しい状況に追い込まれている人も増えてきたと聞きました。
それであれば、一時閉鎖されたスタジオを利用しながら講師がオンラインで教えられる場が増えたら、お互いにとって幸せだな、と。
編集部:もともとスマホひとつでレッスンを受けられるサービスにしようと思ったきっかけは何だったんですか?
与島:弊社だんきちは「スポーツレッスンの新しい歴史を創る」ことがミッションなんです。
僕自身、奄美大島で生まれて大阪で育ち、小さい頃から野球を続けていたんですが野球の強豪校に進学したら、プロ候補の同級生たちとの実力差に愕然としてしまって。それで野球の道は断念したんですが、両親が自営業だったこともあって、いつか起業しようとずっと考えていたんです。
そんな時、プロ野球選手になった後輩から連絡があって、退団することになったけどセカンドキャリアでも野球に携わりたい、でも飽和状態で仕事がないという相談を受けました。
僕が小さい時、奄美大島に住んでいる親戚から「島に指導者がいないからやりたいスポーツができない」と聞いていたこととリンクし、オンラインレッスンの構想をひらめいたんです。
英会話やビジネス系のコンテンツでもオンラインの学びがあるけどスポーツにはなかったんですよね。ダンスを学びたいと思っている人に聞くと、習得したいダンスを教えてくれる場所がないことや、時間の確保が難しいという声が多数ありました。
すでにゴルフのオンラインレッスンアプリを立ち上げていたので、2018年に第三者割当増資してもらったエイベックスと組んで、一流の講師から学べる「スポともダンス」が実現したんです。
編集部:エイベックスの講師から学べるのはすごいですね。趣味だけでなくプロを目指す方にも活用できるのではないでしょうか。
与島:はい、その通りです。現在「スポともダンス」を活用いただいているのは、体育の授業にダンスがある小中学生から、K-POPダンスがかっこよく踊れるようになりたい社会人女性、TIKTOKダンスで注目を浴びたい若年層男女、そして本格的にプロを目指す方まで様々です。ダンスを通じて笑顔になる、そんな方々の声をいただくとオンラインレッスンアプリをつくってよかったと感慨深いですね。
なので、今は世界中で大変なことになっていますが、一人でも多くの方を元気づけたい、笑顔にしたいという思いで支援を決めました。
編集部:素敵ですね。同じくスポーツをテーマにサービス展開しているSPAIAも「スポともダンス」を応援したい気持ちから今回は取材をさせていただき感謝しています。最後にひとこと、ユーザーのみなさまへお願いします。
与島:まずは「スポともダンス」のホームページをぜひご覧ください。どのようにオンラインで学べるかなどイメージできると思います。申込後はヒアリングをさせていただくのですが、これが実は重要で、相性のよい講師選びや学びたいダンスについてなど聞かせていただいてからスタートします。
講師数も50名以上いますので、学びたいダンスが見つかるはずです。ぜひこの機会に「スポともダンス」を試してみてください。お待ちしています!
※無償提供期間は、2020/4/15(水) 23:59までです。