電気自動車による世界最高峰のレース「フォーミュラE」
地球温暖化などの問題から環境を守る動きが世界中で広がっているが、モータースポーツにも電気自動車によるレースがある。それが2014年から始まったフォーミュラEだ。
フォーミュラEはF1のようなシングルシーターのマシンでレースが行われるが、マシンはエンジンを積んでおらずバッテリーを搭載している。100%電気で動くため、排気ガスも出なければ迫力満点なエンジンサウンドも出ない。
モータースポーツの魅力でもある音や匂いが無いフォーミュラEには魅力が無いと思われがちだが、だからこそこれまで不可能だったことが可能になり、新たなモータースポーツの魅力が生み出されたのだ。
排気ガスが出ず、モーター音しか出ないフォーミュラEのレース開催地はサーキットではなく市街地に作られた特設コースである。既存のモータースポーツではなかなか実現できない市街地レースを開催することができるのだ。この新たな取り組みは1955年以来モータースポーツを禁止していたスイスでの開催も実現したほど。わざわざ遠くにあるサーキットに足を運ばなくてもレースを観ることができ、環境に優しいのがフォーミュラEの魅力である。
さらにレースは常に狭い公道で行われるにもかかわらず、激しいバトルが繰り広げられ、毎戦誰が勝つかわからない白熱の展開となる。
このハイレベルなバトルが繰り広げられる理由は、参戦するドライバーにある。参戦ドライバーはF1をはじめ、世界各式のレースで活躍してきたトップドライバーばかり。一流のドライバーがワンメイクレースをするのだから面白く無い訳が無い。
そんなモータースポーツの未来形、フォーミュラEも今年で6年目を迎えるわけだが、今年は特に注目すべきシーズンになる。