チーム全員がレースをしている
──スタートの時はお二人ともどんな気持ちですか?
英樹さん:緊張はあまりしませんね。
Jujuさん:え?するでしょ。
英樹さん:パパは別に緊張せーへん。Jujuも緊張せんやろ?
Jujuさん:えーでも、スタート切ったら緊張はなくなるけど。スタートするまでが緊張する。
写真提供:Juju/野田樹潤
──スタートしてしまえば怖くない?
Jujuさん:スタートしてしまえば後は走るだけだから。でも、その前はいろいろ考えて、もし失敗したら、スタートできなかったらとか、止まっちゃったらとか。
色々考えるよ?考えない?
英樹さん:ドライバーやっているときは考えたよ。今のパパはあんまり考えない。
Jujuさん:ドライバーの時緊張した?
英樹さん:そりゃ緊張したよ。
──英樹さんはスタートの時はどんな気持ちで送り出されているんですか?
英樹さん:ベストパフォーマンスが出せたらいいなっていう感じかな。チーム全体としても日々練習しているわけですから、成果が本番で出せたらいいなと考えますね。
Jujuだからどうこうではなく、チームを運営している立場としては、本番で選手の足を引っ張るようなことだけはしたくない。
そのために最高のマシンで送り出してあげなきゃいけない。我々が最大限できること、最低限やらなきゃいけないこと。それが出来なかったら結局ドライバーが苦戦するわけですから。
我々としてはやれることを最大限やって、後はドライバーが頑張る。それでドライバーが失敗したら失敗したでしょうがない。ヒューマンエラーだし。
Jujuに対して頑張って来いよっていうよりも、我々は我々で自分が出来ることを精いっぱいやるんです。
みんなそうなんですよ。ここにいるチームのメカニックもエンジニアも監督もみんなレースしているんですよ。Jujuだけじゃなくて。
私は監督としてJujuが良い走りができるかっていうことと、自分の考えた車がJujuの満足できる車に仕上がっているかなってこととか。メカニックはメカニックで自分が整備した車がトラブルなくちゃんと走り切ってくるかなって、それぞれの思いの中でレースをしています。